【みんな何歳から始めてる?】子どもの英会話150名のアンケート結果

英会話を習っている子の3人に2人は幼児期から始めている。
英会話を始める時期よりも、学習頻度や学習期間の方が大事。
しかし、幼児期に英語を始めるときれいな発音が身に付いたり、英語や外国人に慣れたりする恩恵がある。
また、週に数時間程度の英会話をしたところで、子どもの日本語が変になることはない。
この記事では、英会話をやっている子150名の保護者アンケートを元に、以下についてまとめました。
この記事を読めば、いつからどうやって子どもに英語を始めさせるべきかが客観的にわかります。
英会話は何歳から?150名のアンケート結果公開

当ブログ独自に、クラウドワークスで半年以上英会話を続けている子150名の保護者にアンケート調査を行いました。

以下の項目でまとめています。
英会話を始めた年齢は?幼児期が多数
4~6歳の幼児期から英会話を始めた子が66%を占めていました。英語学習への意識が高さが伺えます。

この結果を見るに、やはり早期英語教育に注目が集まってきていると言えるでしょう。
文部科学省の外国語教育に関するデータをご覧ください。
中学生3年生のCERF A1以上(英検3級相当)、高校3年生のCERF A2以上(英検準2級相当)の割合を示したものです。
中学3年生 英検3級レベル以上と 思われる生徒の割合 | 高校3年生 英検準2級レベル以上と 思われる生徒の割合 | |
---|---|---|
令和3年度 | 47.0% | 46.1% |
令和元年度 | 44.0% | 43.6% |
平成30年度 | 42.6% | 40.2% |
平成29年度 | 40.7% | 39.3% |
平成28年度 | 36.1% | 36.4% |
平成27年度 | 36.6% | 34.3% |
平成26年度 | 34.7% | 31.9% |
平成25年度 | 32.2% | 31.0% |
文部科学省HPの外国語教育政策資料を一覧にしたもの
中学生、高校生の英語力は年々明らかに向上しています。また、大学入試の英語に変革が求められている背景も相まって、英語教育にさらに力を入れていく家庭が増えると予想されます。
小学5・6年生で行われていた外国語活動が令和2年から教科化し、外国語活動が小学3・4年生にスライドしたことが背景です。
英会話を習う意義として、こんな意見もありました。

1年半継続
違う文化や価値観を持つ先生と接すると、多様な価値観が身につきます。

2年間継続
子どもの人格形成にプラスになっていると思います。
英会話は週にどれくらい?週1時間が最多
英会話をしている子の約半数が週に1時間程度の受講でした。また、4人に1人が週に2時間以上レッスンを受けています。

年齢別にみると、9歳以上から英会話を始めた子の中央値は週1時間半~2時間程度でした。週2時間というと、オンライン英会話なら25分間×週5回、英会話教室なら1時間×週2回といったイメージです。
学習量は子どもの興味に合わせて調節するのが良いという意見が多くありました。

1年半継続
英語が楽しいという気持ちを失わせない緩さが大事。英語が嫌になってしまうと本末転倒です。

2年継続
英会話の受講頻度を増やすのは、他の習い事との時間調整が難しい。
英語を始めた年齢と英語力の関係
英語を始めるのは早ければ早いほど良いという結果が見られませんでした。
この項目では、同じ頻度・同じ学習期間で開始年齢が違う子同士を比較しています。例として、週1時間の英会話を2年間続けた場合の学習成果を表にしました。
週1時間×2年間の 学習成果 | 学習成果 ポイント平均値 |
---|---|
4歳から開始 | 2.9 |
5歳から開始 | 3.3 |
6歳から開始 | 2.8 |
7歳から開始 | 3.4 |
8歳から開始 | 3.0 |
9歳から開始 | 3.5 |
なお、今回基準にした学習成果ポイントの基準は以下の通りです。
ポイント | 成果 |
1 | 身の回りのものを言える(机、たまねぎ、本、等) |
2 | 挨拶のやりとりができる(名前は?元気?等) |
3 | 簡単な質問に単語で答えられる(何色が好き?これ何?等) |
4 | 基本的な質問に文で答えられる(何してた?どこ住んでる?等) |
5 | 積極的な質問や好きなものについて1文で簡単に説明できる |
6 | 2~3文で自分の考えを伝えることができる |
7 | 言いたいことはある程度英語で言える |
8 | 英語で日常生活できそうなレベル |
9 | 英語圏の学校でもやっていけそうなレベル |
10 | ネイティブと変わらない |
英会話の開始年齢による差は見られません。英会話を始めた年齢よりも、どれくらいの期間、どれくらいの頻度で学習したかの方が影響が大きいです。トータルで英語学習期間が長くなるという意味では早いうちに英会話を始めるのは有利と言えるでしょう。
また、小さい頃から英会話を習っている子の保護者の方が、発音の良さに満足している傾向がありました。

1年半継続
9歳で始めた息子より、7歳で始めた娘の方が発音が綺麗。勉強で知識はついても、小さいうちに耳を鍛えないと発音は良くならない。

2年間継続
低年齢のうちに耳を慣らす方が良い。発音に対する羞恥心や先入観がないので、キレイな発音が身につきました。

4年間継続
ローマ字を覚えると、英語をローマ字読みしてしまうので正しい読みが身に付きにくい。
英会話教室の利用が主流
英語を学んでいる子のうち、3人に2人は英会話教室に通っています。オンライン英会話利用者は、5人に1人の割合です。

英会話教室ではテレビCMでおなじみのECCジュニアが人気です。
英会話教室名 | 人数(108名中) |
---|---|
ECCジュニア | 22名 ※ECC外語学院含む |
英会話AEON | 7名 |
ペッピーキッズクラブ | 4名 |
ベルリッツ・キッズ | 3名 |
セイハ英語学院 | 3名 |
地元の個人経営教室 | 28名 |
その他 | 41名 |
オンライン英会話は、週1回2,980円から学べる安くて楽しいQQキッズが人気。
※スクール名クリックで体験談の記事へ

安くて送迎不要、マンツーマンで学べるので、オンライン英会話がおすすめです
英会話教室かオンライン英会話で迷ったら、こちらの記事を参考にしてください。項目ごとに徹底的に比較しています。
▷オンライン英会話のメリット・デメリット
先生は日本人?ネイティブ?
ネイティブ講師の方が若干人気が高いです。

ネイティブ講師、日本人講師、それぞれメリットがあります。
ネイティブ講師のメリット
ネイティブ講師を選んだ方は、幼い時期にネイティブの発音で耳を慣らす方がいいというのが主な理由です。ネイティブ講師の方が料金が高い傾向にあります。

4年間継続
発音が良くなった。また、外国の文化に興味を持った。明るい先生が多く、料金相当の価値があった。

1年半継続
発音、現地ならではの言い回し、ハロウィンなどの本来の意味、を楽しく教えてもらえて良かった
日本人講師のメリット
日本人講師のメリットとして多く挙げられたのは、安心感。日本人でもネイティブレベルの発音の先生は多いです。

2年間継続
英語初心者も日本人の先生なら安心です。わからないときは日本語でフォローがあり、スムーズに受講できます。

3年間継続
日本人の先生でも、息子は発音良く話せるようになりました。
また、中にはこんな意見もありました。的を射ています。

1年間継続
先生の国籍やどの教室を選ぶかよりも相性が大事なので、色々と体験して決めることを勧めます。
オンライン英会話はフィリピン講師が人気
オンライン英会話の場合、フィリピン人講師が主流ですが、やはり日本人講師と比べるとネイティブ講師の方が人気です。

フィリピン講師の発音を気にする人も多いですが、フィリピンの英語はハイレベルです。
フィリピン人講師ついては、こちらの記事で詳しく解説しています。
▷【訛りは平気?】フィリピン人の発音は大丈夫?
調査人数:150名
調査期間:2022年9月13日~27日
対 象:オンライン英会話や英会話教室を
6ヶ月以上続けた経験のある子の保護者
(開始時期が4歳~12歳)
内 容:英語学習開始時期、学習方法、
学習頻度・期間、成果等
詳細URL:調査期間 2022年9月13日~9月27日
このアンケートは幼児・小学生に焦点を当てるため、対象を4~12歳に英会話を開始した子の保護者に限定しています。
早期英語教育のメリット・デメリット

諸説がありますが、音声面に関しては年齢が低い方が有利ということで専門家の意見は概ね一致しています。英語の早期教育に関する研究では、様々な相反する結果が示されています。
子どもが幼い時期から英会話を学ぶメリット、デメリットを理解した上で判断したいところです。
5つのメリット
早期英語教育は、将来の英語力に関する数々の悩みを一気に解決する力があります。メリットを5つにしぼってまとめました。
とくに最初の2点は、9歳を越えると一気に不利になります。
リスニング力がつきやすい
年齢を重ねると、細かい音の聞き分けが難しくなります。日本語を覚えるにつれて、母国語にはない音に意識が向かなくなるからです。
「LとR」や「子音(t,s,d,f,hなど)で終わる語」など、感覚で理解するためには幼いうちの英会話が理想的。言語の臨界期説によると、できれば5・6歳、遅くとも9歳までに英会話を始めるのが望ましいです。少しでも早く英語に触れさせることが大事です。
- 言語の臨界期説とは?
- ある年齢を過ぎると、言語が習得しづらくなるという説。実際に、家族で海外へ移住した場合、親よりも子どもの方が外国語を早く上手に身に着けることが多い。
臨界期説を否定する考えもあるが、リスニング力や発音については低い年齢に臨界期が存在するとはっきりしている。
よい発音が身に付きやすい
発音についても臨界期説は当てはまります。
私は高校時代に1年間の海外留学をしましたが、幼児期から英会話を始めた児童・生徒の方が発音が良いと感じることも多かったです。もちろん、私の努力不足もあるかも知れませんが、年を重ねてからキレイな発音を身に着けるには、何倍も努力が必要なのは確かです。
また、中学生以降になると、学校の授業で英語をしっかり発音するのが恥ずかしいと思う子が増えます。

思春期に入ると発音が身に付きにくくなる印象
異文化を理解し、多様性を学べる
外国の言葉を学ぶことは、異文化理解に繋がります。
- 異文化理解とは
- 自分と違った考え方や価値観を受け入れること。日本と海外の考え方の違いなどの大きなものだけでなく、国内でも年代や出身、家庭環境の違いにより価値観は異なる。
人間関係のトラブルの原因のほとんどは、お互いの考えや価値観の違いを理解し合えないこと。
英語学習を通して異文化に触れることで、ひとつの価値観にとらわれず、偏見や差別なく様々なことを受け入れる力が養われます。幼いうちに英語を学ぶと、日本文化しか知らない子と比べて視野が広がり、人格形成にもプラスです。
インターネットの普及により、環境の違う様々な人と接する機会はどんどん増えています。いろんな考え方を受け入れられる子に育ってほしいのは、どの親も同じだと思います。
英語に抵抗がなくなり、学習を習慣化できる
小さいうちに英語を始めると、学習を習慣化しやすいです。「毎週水曜日は英語の日」など、生活の一部として定着させるのが理想的。
レッスンで覚えた単語をパパ・ママに教えて褒められるのも、子どものモチベーションアップに繋がります。

5年間継続
少し英単語を知っているだけで、他の子に一歩リード。小学校の授業も楽しく受けられます。