【英検3級面接の裏ワザ】各問の答え方と無料でできる超効率練習法

英検3級の面接では、それぞれの問題に答え方のコツや裏ワザがある。
それぞれ答え方を用意しておくだけで、ほぼほぼ合格できる。
また、本番と同じ緊張感の模擬練習を行うことで、不合格の心配はなくなる。

お金かけないで、楽して合格したい
英検3級の面接は合格率が90%以上。しかし、緊張や不安からうまく話せず、思ったように点数を取れない人もいます。
ちょっとしたコツや対策を知っているだけで、不合格の確率はグーンと下げられます。
この記事では、英検3級の面接試験で合格するために必要な情報をまとめました。
ポイントをしっかり押さえて、自信を持って面接に挑めるよう準備しましょう。
英検3級面接の流れと出題内容

英検3級の面接は、1人当たり5分程度です。まずは面接の具体的な流れと出題内容を把握しましょう。
試験の流れ
英検3級面接試験の流れは以下の通りです。態度や振る舞いも評価の対象になります。
- ①入場~挨拶の会話
荷物を持ったまま、入場します。
入場ノックをして「May I come in?(入っていいですか)」と聞いて入室。
面接カードを手渡す座る前に、面接官が「Can I have your card, please?(カードもらえますか)」と言います。
「Here you are.(どうぞ)」と言って面接カードを手渡します。
着席し、挨拶のやりとり「Please sit down.(座ってください)」と言われたら「Thank you.」と言って着席。荷物もこのとき置きましょう。
その後、3つのやりとりをします。
面接官「What’s your name?」
受検者「My name is ●●.」
面接官「This is the grade 3 test, OK?」
受検者「OK.」
面接官「How are you today?」
受検者「I’m good.」決まり切った流れなので、確実に答えられるよう練習しましょう。
- ②面接(音読と問題5題)
問題カードが渡されます。受け取るときに「Thank you.」を忘れずに。おおまかな流れは以下の通り。
20秒の黙読と音読「Please read the passage silently for 20 seconds.(20秒間音読してください)」と言われ、30~40語程度の文章を20秒間黙読します。
20秒後「Now, please read it aloud.(音読してください)」と言われます。
問題が5問出題される1問目は、さっき読んだ文章についての質問。
2・3問目は、イラストについての質問。
(3問目のあと、問題カードを裏返すように言われます。)
最後の4・5問目は、あなたについての質問(問題カード不要)。
それぞれの問題に、解答の裏ワザがあります。
- ③終了、退室
部屋を出るまで、気を緩めてはいけません。
面接官「This is the end of the test.」
(これでテストは終わりです)
「May I have your card back?」
(問題カードを返してください)
受検者「OK. Here you are.」
(はい。どうぞ)※手渡す
面接官「You may leave now.」
(出ていいですよ)
受検者「Thank you.」※部屋を出る部屋を出たら、もう終了。すぐ帰れます。
日本英語検定協会のHPの英検バーチャル二次試験はアニメで流れを確認できます。
出題内容
英検3級の面接試験は、音読+5問の出題。
英検公式HPでサンプル問題が見られます。
形式 | 問題詳細 | 問題数 |
---|---|---|
音読 | 30語程度の文を読む。 | 1問 |
文章についての質問 | 音読した文についての質問に答える。 | 1問 |
イラストについての質問 | イラスト中の人や物についての質問に答える。 | 2問 |
受検者自身についての質問 | 身近なことがらについて、自分の立場で答える。 | 2問 |
合格率は90%オーバー!点数は6割を目指せばOK
英検3級の面接試験は難易度が高くありません。
全部完璧に答える必要はなく、要所を占めて点数を取っていけば合格できます。
合格は難しくないと理解しておくことが、不安解消に繋がります。
10人中9人は受かる試験
英検3級の面接試験は合格率が約90%。2016年以降、合格率は公表されていません。しかし、以下の理由により、合格率は依然として約90%と言えます。
- 2016年に問題改定があったが、難易度も内容もほぼ変わらない
- 100人以上の小中学生の英検3級面接を指導してきた私の肌感

私が面接練習した子は約100人中、2名が不合格。2人とも、緊張で頭が真っ白になったパターンでした
油断は禁物。対策と練習は必須です。
英検3級面接の不安をして不合格率を大幅に減らす練習法をすぐ知りたい人は下のボタンで記事内に飛びます。
必要正答率は最低6割を目指す
現在はCSEスコアというものを使って合否が判定されます。
550点中353点以上で合格です。CSEスコアは他受検者の平均点にも依存し、計算が複雑です。
わかりやすく、2016年以前の基準を目安に解説します。
現在の採点基準と大きく変わっている感じはないので、具体的に目標設定できます。
下記の目標最低点に加え、どこかで+1点取れたら安泰です。
採点内容 | 配点 | 目標最低点 |
音読(30語程度) | 5点 | 3点 |
第1問(文章について) | 5点 | 3点 |
第2問(絵について) | 5点 | 3点 |
第3問(絵について) | 5点 | 3点 |
第4問(自分について) | 5点 | 3点 |
第5問(自分について) | 5点 | 3点 |
態度点 | 3点 | 2点 |
計 | 33点満点 | 20点(60.6%) |
問題はすべて、1文で答えます(厳密には第5問はYes/Noで答えたあとに追加の質問に答える)。
正しい文章で答えれば5点、文法ミスがあれば3~4点、単語で答えたら2点といったイメージです。
まったく答えられない問題があっても、他で十分カバーできます。
英検3級面接の裏ワザ5選

英検3級の面接では、知らないと損する裏ワザが各問にあります。
必ずすべて抑えて、練習してください。
音読でわからない単語はローマ字読みで突破
音読にも配点があります。多少つっかえながら読んでも、最後まで読み通せば3~4点ほど取れます。
ただし、読めない単語でしばらく止まってしまったり、考え込んでしまうと減点です。
知らない単語や発音が難しい単語が出てきた場合は、ローマ字読みで突破してください。
ひとつやふたつ、読み方を間違えても大きな失点にはなりません。
読めない単語は、20秒の黙読のときに、ローマ字でどう読むか考えておきましょう。
1問目は文中の「so」「in this way」に注目
文章に関する出題の第1問目は最難関。
文が理解できて、質問も聞き取れればよいですが、正攻法では難しいです。
そこで、約8割の確率で簡単に正解できる裏ワザを伝授します。
本文中に「so(だから)」か「in this way(このように)」があれば、その直前の文が答えです。
信じがたいと思いますが、これだけでほぼ正解できます。
なぜなら、第1問の質問はほとんどが「Why~?(なぜ)」か「How~?(どのように)」だからです。
- 「so」の前の文頭にBecauseを付けて読むだけ。
- 「in this way」の前の文をBy ●●ing~と言い換えるだけ。
ちなみに、2019年度第3回試験~2022年度第2回の、9回中7回がこのパターンに該当していました。

困ったときに役立ちます。覚えておく価値あり
第2・3問は質問文の型を使う
2問目・3問目はイラストに関する出題。
この2問は、質問文の表現を再利用するのが鉄則です。質問文に使われた動詞をうまく使って答えれば5点満点を取れる可能性が高いです。
上記の他に「Where is ●●?(●●はどこ)」という質問も頻出です。on, in, under, by辺りを使って答える練習をしておきましょう。
正しい文で答えると5点満点。最悪、単語で答えて1~2点を狙いにいきましょう。
第4問は「I study English.」で決め打ち
第4問は「あなた」に関する質問。1問1答で答えます。
答え方は多岐に渡りますが「これから何をするか」「何をしたか」という質問が圧倒的に多いです。
あらかじめ、答えを決めておきましょう。
「何をする?」「何をした?」に対して、事前に答えを用意しましょう。
例えば「stydy English(英語を勉強)」と決め、以下のように応用します。
- What did you do last night?
⇒I studied English.(英語を勉強しました) - What do you usually do on Sundays.
⇒I study English.(英語を勉強します) - What will you do tonight?
⇒I will study English.(英語を勉強するつもりです) - What do you want to do next vacation?
⇒I want to study English.(英語を勉強したいです)
※「テニスをする」や「play the piano」等、答えやすいものに応用可。
「昨日何したっけ……?」という余計な思考がない分、かなり楽に答えられます。
ちなみに、2019年度第3回試験~2022年度第2回の、9回中7回がこのパターンに該当していました。
第5問は「I like ●●.」で危機回避
第5問は、Do you~?で聞かれた質問にYesかNoで答えたあと、追撃で質問が来ます。
英検公式HPに取り上げられているサンプル問題では、以下のような出題です。
Have you ever been to a foreign country?
(外国に行ったことがありますか?)
Yes. ⇒Please tell me more.
(もっと教えてください)
No. ⇒What country would you like to visit?
(何の国に行きたいですか)
なかなか難しい問題です。5点中3点入ったら十分と考えましょう。
「もっと教えてください」「なぜですか?」という質問が多いため、困ったときの対応をお伝えします。
言うことが思いつかなかったら「I like ●●.」でいい。
例えば、さっき挙げたサンプルに当てはめるとこうなります。
※日本語訳しています。
面接官「外国に行ったことはありますか?」
受検者「あります」
面接官「それについて、もっと教えてください」
受検者「私はアメリカが好きです(I like America.)」
外国に行ったことがないと答えるパターンでも行けます。
面接官「外国に行ったことはありますか?」
受検者「ありません」
面接官「では、何の国に行きたいですか?」
受検者「私はアメリカが好きです(I like America.)」
よくはないけど悪くもない。5点中3点はもらえる回答です。
「I like ●●.」は汎用性が高いので積極的に使ってください。
2019年度第3回試験~2022年度第2回の英検3級二次試験のうち、9回中4回が「I like~」でほぼ満点、3回が3~4点の出題でした。
英検3級面接の超効率的な練習を無料で行う裏ワザ

英検3級二次試験は約10人に1人が不合格になります。
しかし、英会話が得意な子でも、当日の試験で頭が真っ白になってしまうパターンが多いです。
力を出し切れなければ、もちろん不合格。英語面接での緊張は、日本語面接の比ではありません。
事実、私が英検3級の面接練習を見てきた100人以上の小中学生の中で、不合格だった子が2名います。2名とも、練習ではほぼ満点レベルの優秀な中学生でした。不合格だった理由は明確で、両方とも「頭の中が真っ白で何も覚えてないです」とのこと。
もし、最小限の努力で、不合格の心配を限りなく減らしたいなら、以下の記事を必ず読み、実践してください。
無料で、30分×2~3回程度の努力で、キレイさっぱり面接当日までの不安を消し去れます。


ここまでやって3級の面接に落ちた人は聞いたことがないです
英検3級面接のよくある質問

英検3級の面接にまつわる、よくある質問をまとめました。
過去問を無料で見る方法はある?

二次試験の過去問は公開されていません
英検一次試験の過去問は英検HPに過去3回分無料で見られますが、二次試験の過去問はありません。
ただ、サンプル問題が1つだけアップされているので参考にしてください。
過去問をガッツリ確認したい場合は、2023年度版 英検3級 過去6回全問題集 (旺文社英検書)を購入してください。1,540円(税込)です。
どういう人が落ちるの?

緊張しやすくて練習不足な人です
合格率90%以上の英検3級2次試験で、落ちてしまう理由は主に以下の2つです。
- 緊張でまったく英語が口から出てこない
- 練習不足で、振る舞い方すら確認してない
落ち着いて答えれば難しい試験ではありませんが、過度な緊張が不合格に繋がることは多々あります。
きちんと練習をし、落ち着いて挑めば難しい試験ではありません。
また、まったく練習をせず、試験の流れが分かっていない場合も不合格になるパターンです。
英検3級二次試験でやってはいけないことや落ちる原因を以下の記事でまとめています。必ず確認してください。

英検面接当日の服装は何がいい?

何でもOK。1次試験と一緒です
英検の服装は何でも良いです。
ただし、制服があるなら制服が無難。
英検3級の二次試験だと小学生の受検生も多く、ジーパンにトレーナーでも問題なしです。
中学生は、私服の子と制服の子が半々くらい。
英検の服装について詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
