英検5級は小学生には難しい?合格率は?小1で合格した娘の勉強法
1~2年程度の英語経験があれば、英検5級は小学生でも十分合格できるレベル。合格率は約80%。
リスニングは難易度低めで、リーディング問題が合否の分かれ目。
普段からの英会話教室やオンライン英会話を基本とし、リーディング対策として問題集を1冊買うと良い。
子どもに初めての英検を受けさせるとき、親なら不安は尽きないものです。
そこで本記事では、英検5級について以下の3点を解説します。
この記事を読めば、英検5級のレベルと具体的な勉強法がわかります。
英検5級の出題内容を押さえて正しく勉強すれば、合格率がかなり高まります。
また、英検対策に適したオンライン英会話を以下の記事にまとめました。
英検の独学は難しいですが、オンライン英会話なら効果的な教材&プロ講師の指導ですべてお任せで合格を目指せます。しかも月2,000円台~。
小学生でも合格可!英検5級の合格率は80%以上
英検5級は中学1年生レベルです。
中学1年生レベルというと、小学生にとっては難しいと思うかもしれません。しかし、受験者の8割以上が合格しています。
英検5級の概要
5級は「読む・聞く」のみの試験です。
基本的な文や語句の問題に加え、リスニングが評価対象になります。
〈英検5級の試験内容〉
- 筆記(リーディング):25問/25分
- リスニング:25問/20分
- 必要単語数:300~600語
- 出題トピック:学校や家庭、電話、道案内や旅行、趣味
英会話に通っている小学生の多くは、筆記試験に苦戦します。頻出単語は一通り押さえておく必要があります。
リスニングはそれほど難しくありません。
合格率は約80%
2016年以降、合格率や最低合格点は英検公式で発表されていません。
2015年時点の英検5級合格率は81.4%。
現在も難易度が変わっている様子はないし、私が英検指導してきた中学生の様子を見ても、今も合格率約80%なのは間違いないです。
また、2016年度以降は英検CSEスコアが採用。
CSEスコアの導入により、正解数で合否を判定するのが不可能になりました。
筆記とリスニングで6割以上正解しても落ちるときもあれば、半分程度の正解で合格できるときもあります。
英検5級の合格点を詳しく知りたい場合は、独自に集めた63名の採点結果と合否を徹底分析した記事を参考にしてください。
英検5級の単語レベル
英検5級の筆記・リスニング問題で求められる単語数は300~600語程度です。
日常生活で使う簡単な単語が中心で、小学生でも知っているものが多い印象。
英検5級の単語例
・like(~が好き) ・play(遊ぶ)
・bath(風呂) ・make(~を作る)
・flower(花) ・often(しばしば)
・friend(友達) ・see(~を見る)
・boy(男の子) ・Japan(日本)
・really(本当に) ・fast(速い)
「聴いてわかる」から「読んでわかる」レベルに、どう引き上げるかがポイント。
読むのがまだ難しいという場合は、英検ジュニアゴールドの受験をオススメします。レベルは英検5級とほぼ同じで、リスニングのみの試験です。
英検ジュニアと英検の違いについて詳しく知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
英検ジュニアはリスニングのみのテストで、いつでもオンラインで受講できるので、子どもの英語力試しに適しています。
英検5級の大問ごとの特徴と出題内容分析
英検5級には、筆記(リーディング)で3つ、リスニングで3つの大問があります。
それぞれ、難易度が大きく違うので、出題傾向をしっかり把握して、対策に役立ててください。
筆記(リーディング)問題の分析
筆記問題は25問で、25分間。
すべて選択式の問題です。
筆記(リーディング)の大問
- 大問1 語句補充(単熟語・文法)
危険度3:★★★☆☆ 15問 - 大問2 対話文の短文補充
危険度4:★★★★☆ 5問 - 大問3 並び替え問題
危険度5:★★★★★ 5問
最大の難関は「並び替え問題」。対策必須です。
大問1 語句補充(単熟語・文法)
空欄に合う単語を選ぶだけの問題です。1問あたり30秒程度で解きたいところ。
【語句補充の問題例】
My brother often( )tennis games on TV.
1 watches 2 buys 3 writes 4 plays
答えは1です。
全部が全部わからなくても、「TV」と「watch」が読めれば正解できます。
【危険度3:★★★☆☆】
全25問の筆記問題のうち、15問を占めています。筆記試験の中でもっとも難易度が低いため、点数の貯金を作っておきたいです。
15問中、約半分は動詞や名詞の意味がわかれば正解できます。
また、
- Welcome( to )our school.
- (Have) a good time!
のように、英会話経験から答えがわかる問題も多いです。
前置詞(on,under,by等)や文法(I, my, me, mine等)が問われる問題も出題されるには注意が必要。
大問2 対話文の短文補充
単語ではなく1文や文節が選択肢になっており、時間はかかる問題です。
【対話文の短文補充の問題例】
Girl: What do you do after school?
Boy: ( )
1 I like dogs. 2 Sure.
3 I’m sad. 4 I play soccer.
答えは4です。
音声での出題だったら難しくないんですけどね。読んで状況を理解できるかがポイント。
【危険度4:★★★★☆】
大問2は、25問中の5問です。
- 基本的なやりとり、決まり文句を知っている
- 英文を読んで会話の内容を把握する
の2つの力が求められます。
「どう聞かれたら何を答える」という感覚がないと、苦労する問題です。
大問3 並び替え問題
日本語の意味に合うように、語句を並び替えて英文を作る問題です。
【並び替え問題の例】
正解は「How many pens do you have?」で3番です。
実際は日本文の漢字にフリガナが振ってあります。
リスニングでは簡単に聴きとれる文も、自分で並び替えるとなると難易度が一気に上がります。私の娘は並び替え問題に大苦戦でした。
問題集を使って、5問中2~3問できるレベルまで練習しました
【危険度5:★★★★★】
最難関問題。練習なしでは厳しいです。
練習のポイントは2つ。
- 間違えたものの正解の文を音読させ、再度解かせる
- 選択肢をヒントに正解を予想させる
(「選択肢が1 ①-② 2 ③-④ 3 ①-④ 4②-①なら、最初に④は来ない」など)
後者は小手先のテクニックですが、どっちも効果ありです。
リスニング問題の分析
リスニング問題は計25問で、20分間です。すべて選択式の問題です。
リスニングの大問
- 第1部 会話の応答文選択(イラストあり)
危険度1:★☆☆☆☆ 10問 - 第2部 対話文の聞き取り
危険度4:★★★★☆ 5問 - 第3部 文章の聞き取り(イラストあり)
危険度2:★★☆☆☆ 10問
英会話の経験が1~2年ほどあれば、特別な対策は不要です。
どの問題も、英文は2回流れます。
第1部 会話の応答文選択(イラストあり)
2人の登場人物が会話をしているイラストを見て答える問題です。
片方のキャラクターが言っている内容を聴き、応答として適切なものを選びます。
【会話の応答文選択の問題例】
(※音声)
男性:What food do you like?
1 To the restaurant.
2 I like curry and rice.
3 Yes, I do.
正解は2です。
まぎらわしい選択肢はないので、質問の意味がわかれば正解できます。
ただ、「I want to~.(~したい)」や「This is my~.(これ、私の~だよ) 」など、疑問文ではない文に対して答えを選ぶ問題もあるので注意。
問題数は10問。すべて3択です。
【危険度1:★☆☆☆☆】
音声が流れる前に、イラストから中身を予想しておくことが大事。
疑問詞(what,whenなど)がわかるなら、かなり正解しやすいです。きちんと褒めて、自信をつけさせるにも適しています。
逆に言うと、この問題で半分も正解できない場合は英検5級は早すぎます。
第2部 対話文の聞き取り
対話文と質問を聴き取り、質問文への解答を選択肢から選びます。
【対話文の聞き取りの問題例】
(※音声)
★: Is your bag in your locker, Ken?
☆: No, it isn’t. It’s in my classroom.
Q: Question. Where is Ken’s bag?
(選択肢は問題用紙に書かれている)
1 In his classroom.
2 In the shop.
3 In his desk.
4 In his house.
答えは1番。
問題用紙に絵はなく、1~4の選択肢が並んでいます。選択肢が文章で書かれている場合もあります。全5問です。
【危険度4:★★★★☆】
聴き取り自体ができたとしても、選択肢が読めないと正解できません。リスニング問題に見せかけて、ほぼリーディング問題です。さらにやっかいなのが、約10秒後には次の問題が流れてくること。油断は禁物ですが、5問しかないのが救い。
リーディング問題が終わったら、休憩せず、この問の選択肢を先に読んでおくと良いです。
第3部 文章の聞き取り(イラストあり)
1枚の絵につき3つの英文が放送され、絵を正しく表している選択肢を選びます。
【文章の聞き取りの問題例】
(※音声)
1 Helen is watching pictures.
2 Helen is cutting pictures.
3 Helen is taking pictures.
正解は3番。
文が聴き取れなくても、単語がわかれば答えられます。
内容は以下のようなもので、多岐にわたります。
- 場所
- していること
- 持っているもの
【危険度2:★★☆☆☆】
会話文ではないので、難しく感じる子もいるかもしれません。しかし、実際はキーワードさえ聴き取れれば正解できる問題ばかりなので簡単です。語彙を増やすのが最短の対策。
小学生の英検5級勉強法3選
小学1年生の娘が英検5級合格に向けて実践し、効果があった勉強法を紹介します。
よさそうと思ったものを試してみてください。
日々のオンライン英会話
いつでもどこでも、格安で受講できるオンライン英会話は英語力アップの最適解。
娘は、オンライン英会話を始めてから半年で英検5級に合格しました。
娘は5歳のとき、地元の英会話教室に1年間通っていましたがまったく効果なし。
「What did you do today?(今日何したの?)」にも答えられない始末……。
しかし、それもそのはずです。
週1回1時間、8人でのグループレッスンだったので、娘が英語を話すのは単純計算で週7分。たった7分で英語が話せるようになったら苦労しません。
その点、オンライン英会話はマンツーマンレッスンが基本。しかも、超低価格。
ずっと自分の子のターンです
子どもの送り迎えが不要。1人で勉強するのが難しい低学年にこそ、オンライン英会話は向いています。
英検本番まで2ヶ月以上あるなら、子ども専門スクール・マジックキーキッズアカデミー。楽しく徹底的に多読練習できるため、筆記問題の点数が確実に上がります。
小学生なら1番おすすめ。
無料で25分×8回試せるので、十分納得してから始められます。他社とは一線を画したレッスンが月12,800円(税込)。
また、本番までの期間が短く、一気に点数アップを目指す場合は、Kimini英会話。
文法項目ごとに毎回教材を選べます。苦手なところに絞って、繰り返し学習できるのがポイント。
月2,000円台から始めれる上、無料体験も充実しています。
おすすめはKimini英会話。週4回2,420円で始められます。教材が文法ごとにまとまっています。無料体験も充実しているので、一度試してみてください。
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無料体験だけのお試しもOK
また、英検対策レッスンがあるオンライン英会話は以下の記事にまとめてあります。
各スクールで、実践に即したテキストが用意されていて、かなりオススメの勉強法です。娘は7歳で5級、8歳で4級を、オンライン英会話中心の学習で取得しています。
英検ネットドリルの活用
うちの子にいきなりオンライン英会話は敷居が高いな
でも独学では何していいか分からない……
という場合には、英検ネットドリルが一押し。
英検ネットドリルとは、利用者の90%以上が合格しているネット教材です。
これ、娘が小学3年生で英検3級を受験したときに初めて使ったのですが、めちゃくちゃ良かったです。5級、4級受験時には存在を知りませんでした。
- スマホ一つでいつでもゲーム感覚で学べる
- 「でる順パス単」を含む、合格に必要な教材を網羅
- 理解度チェックでもれなく身につく
利用時に小3だった娘は、お風呂上りスマホで勉強する習慣が身につきました。英検3級に見事一発合格。
娘は小2のとき、英検4級に3回目の挑戦でやっと合格しています。英検ネットドリルをもっと早く知っていたらよかった。
英検5級の場合、1年間の利用で8,470円(税込)かかるので、財布と相談。
でも、適当な問題集を買って中途半端で終わるなら、親の手間いらずで学習習慣が身につく英検ネットドリルを心からおすすめします。
英検ネットドリルの口コミや体験談はこちらの記事で詳しく解説しています。
独自に集めた利用者の声もまとめてあるので、参考にしてください。
過去問で模擬試験をする
過去問を活用する目的は3つ。
- 得意・不得意が可視化できる
- 問題やマークシートに慣れる
- 目標までの距離がわかる
過去問を解くことで、得意な部分や苦手な部分がわかり、具体的な対策に繋げられるのがいいです。また、実際の試験形式に慣れることで、時間配分が感覚的にわかります。
過去問は書店で簡単に手に入りますが、英検の公式HPでも過去3回分が公開されています。しかもリスニング音源付きです。
≫英検5級の過去問はこちら
せっかくなので、解答用紙も本番と同じものを使いましょう。マークシートの練習になります。
≫英検5級解答用紙サンプル
一通り解いたら、間違えた箇所を確認します。正解の選択肢を入れた正しい文を何度か読ませる程度でOKです。
小学生が英検5級を目指すメリット3選
小学生のうちに5級を取得するメリットを解説します。
英語学習の成果を確認できる
小学生でも英会話を習っている子は多いです。
でも、英会話は学習の成果が目に見えにくく、本当に力がついているか不安に思うこともあるでしょう。
そこで、英検を受検することで今の英語力がわかるので、学習のモチベーションが上がります。きちんと力がついていることが、親・子、ともに確認できます。
不合格になると悔しいですが、課題がはっきりしますよ
中学英語を先取りで学べる
英検5級の勉強は、中学1年生の英語を先取りで学ぶことに他なりません。
中学英語開始時に、周りの子に一歩リードしている状態で始められます。
とくに高校入試を意識して子どもに英語を習わせている家庭であれば、英検5級は視野に入れておきたいところです。
英検の級を持っていると中学受験で有利になることがあります。
学校により異なりますが、英検5級以上取得で奨学金の対象になるケースも珍しくありません。
英検合格で自信がつき、英語が好きになる
英検に合格することは、自信に繋がります。自信がつけば、さらに英語好きになることが期待できます。
小学生のうちに好循環を作れれば、中学・高校と自分で英語を学んでいく基礎ができます。
英検5級は、英語学習歴が1~2年ほどあり、正しく対策すれば決して難しいものではありません。小さな成功体験を与える良い機会です。
せっかく英語を勉強しているのであれば、ぜひ挑戦させてください。
小学生で英検5級を取得している子は増えている
小学生の英検5級について深堀りしました。
1~2年程度の英語経験があれば、英検5級は小学生でも十分合格できるレベル。
リスニングは難易度低めなので、リーディング問題が合否の分かれ目。
普段からの英会話教室やオンライン英会話を基本とし、リーディング対策として問題集を1冊買うと良い。
公式では中学1年生向けですが、しっかりと対策を取れば小学生でも合格できます。
英検対策ができるオンライン英会話で効率的に英検対策したい人は、以下の記事を参考にしてください。
すべてわが家が実際に受講して比較しています。
いきなりオンライン英会話は不安!という人は、英検ネットドリルを検討してみてください。
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