【英検ジュニア】英検との違いやレベルは?オンラインでもOK?┃英検Jr.

子どもに英語をやらせていると、どれくらい成長したか親は気になるもの。
でも、いきなり英検5級はハードルが高いですよね。
そこで重宝するのが英検ジュニア。英検ジュニアはリスニング問題中心の子ども向けの英検です。
この記事では、英検ジュニアについて以下の4点を徹底的に解説します。
この記事を読めば、英検ジュニアのことがすべてわかり、お子さんがどのレベルを受験するとよいかはっきりします。
英検ジュニアで高得点を目指すなら、オンライン英会話がおすすめ。マンツーマンレッスンが基本で発話機会が多く、確実に成長できます。親の負担もなく、低価格で受講できるため、継続しやすいです。
以下の記事で、おすすめの子ども向けオンライン英会話を徹底的に比較しています。参考にしてください。

英検ジュニアは「旧・児童英検」

英検ジュニアは、1994年に日本英語検定協会が作った児童向けの英検テストです。
以下の3点について解説します。
受験方法
英検ジュニアの受け方は全部で3パターンですが、個人で受ける場合はオンライン版一択です。
オンライン版 | パソコンとネット環境があれば、いつでもどこでも受験可。試験後、点数がすぐわかる。クレジットカード決済 or コンビニでの現金払い。 |
ペーパー版 | 5名以上の団体での申込みが可。年に3回、日程が決まっている。ふつうは塾や英語教室で申し込む。問題用紙に直接〇を書き込むタイプ。 |
学校版 | 小学校等でのみ受付。詳細な分析などのサポートも行ってもらえる。 |
オンライン版は申込みから3ヶ月以内ならいつでも受験可。
対象年齢
3つのグレードとも小学生の受験が想定されていますが、幼児でも十分受験できる内容です。
英検Jr. ブロンズ | 小学校低学年(1・2年生)程度 |
英検Jr. シルバー | 小学校中学年(3・4年生)程度 |
英検Jr. ゴールド | 小学校高学年(5・6年生)程度 |
公式では上の表のように紹介されています。
しかし、私の体感的には以下の通りです。
※クリックで詳細記事へ飛びます。
受験料金
単純な検定料は以下の通りです。受験方法によって若干の違いがあります。
ブロンズ | シルバー | ゴールド | |
---|---|---|---|
オンライン版 | 2,300円 | 2,500円 | 2,700円 |
ペーパー版 | 2,500円 | 2,700円 | 2,900円 |
学校版 | ? | ? | ? |

英検5級が3,900円なので、安いです
「英検ジュニア」が「英検」と違うこと5選

「英検ジュニア」と「英検(5級~)」はまったく別のものです。
英検ジュニアが従来の英検と大きく異なる点を5つ取り上げます。
英検ジュニアの目的は「英語に慣れ親しませること」
通常の英検は以下のような理由で受験する人が多いです。
従来の英検を受ける目的
- 自分の語学力の証明として
- 高校や大学の加点狙い
- 就職・転職活動で有利になるから
文部科学省が後援していて信頼性が高いため、英語力の基準として様々な団体で認められています。
一方、日本英語検定協会が掲げる英検ジュニアの目的はこんな感じ。
英語がコミュニケーションのひとつの道具になることを認識し、英語を使うことによって世界の人々と交流ができる喜びや楽しさを知る
世界の様々な生活や文化への理解や知識、関心を深め、広い視野を持って国際人を目指す。
英検Jr.は上記のような児童の育成を願い、テストを通じて英語を学習する児童たちを応援していきます。
英検ジュニアは、子どもたちが英語に関心を持てるように作られたものです。
「高得点を取ったから、何かに有利」というものではありません。
英検ジュニアはほぼすべてリスニングの選択問題
英検ジュニアの問題は、ほとんどすべてリスニング問題で構成されています。
英語を聞いて、正しいと思うものを選ぶだけです。
制限時間は問題が流れ終わってから約7秒。
「ほぼリスニングってことは読み書きも出る?」
と不安になる人もいると思うので補足します。
- 英検Jr.シルバー 全40問
- ●単語を聴いて、頭文字を選ぶ(4問)
●単語を聴いて、文字を選ぶ(4問) - 英検Jr.ゴールド 全50問
- ●単語を読んで、絵から選ぶ(6問)
●4コマ漫画に入る文を選ぶ(4問)
シルバーであれば、読む問題と言っていいか微妙なラインです。
なんなら「単語を聴いて、文字を選ぶ」問題にも絵がついてます。
こんな感じ↓


ゴールドは、単語が少しも読めないと難しいです。
とくに4コマ漫画の問題はセリフを読んで選ばないといけません。
こんな感じ↓


シルバーとゴールドのこれらの問題を「読む問題」としてカウントした場合、出題は下の表のようになります。
聴く問題 | 読む問題 | 書く問題 | 英語面接 | |
---|---|---|---|---|
ブロンズ | 40問(+4問) | × | × | × |
シルバー | 37問(+4問) | 8問 | × | × |
ゴールド | 40問(+5問) | 10問 | × | × |
英検5級 | 25問 | 25問 | × | × |
英検4級 | 35問 | 30問 | × | × |
英検3級 | 30問 | 30問 | 英作文1問 | あり |
※英検3級の英語面接は二次試験
通常の英検では文章問題に加えて、2017年度からは3級・準2級でも英作文が導入されました。

英検ジュニアなら、小さい子でも安心
英検ジュニアはオンラインでの受験が基本
個人で申込みなら、オンラインでの受験になります。通常の英検ではありえないですね。
目的が「語学力の証明」ではないため、カンニングや替え玉受験の心配がされていないです。
「ペーパー版で試験の緊張感を経験させたい!」という場合は、
●近くの英語教室を当たる
●友人5人以上で申込む
くらいしか方法がありません。
私も検討しましたが、結局オンライン版に落ち着きました。
英検ジュニアは合否の判定がない
英検ジュニアは、合格・不合格がありません。100点満点中の点数が出るだけです。
ただし「80%越えたら次のグレードを目指すレベル」という目安があるので、ある意味80点が合格ラインみたいなものです。
通常の英検の場合、合格は嬉しいですが、不合格だったときに「すべてを否定された感」があります。
子どもに不合格というネガティブな経験をさせない配慮ですね。
英検ジュニアは小学校の学習指導要領に対応
平成29年告示の「小学校学習指導要領 外国語活動・外国語編(文部科学省)」では、外国語活動の目標が以下のように述べられています。
外国語によるコミュニケーションにおける見方・考え方を働かせ,外国語
による聞くこと,話すことの言語活動を通して,コミュニケーションを図る
素地となる資質・能力を次のとおり育成することを目指す。
英検ジュニアを使えば、文科省の掲げた目標を達成できているか検証可能です。学校版を取り入れている小学校は、授業の効果を確認できます。
英検ジュニアの難易度┃3つのレベルを解説

英検ジュニアの3つのグレードについて、難易度を示します。
いきなり上のレベルを受験することも可能なので、お子さんに合った選択ができると良いです。
ブロンズ | シルバー | ゴールド | 英検5級 | |
---|---|---|---|---|
対象年齢 目安 | 小学1・2年程度 | 小学3・4年程度 | 小学5・6年程度 | 中学1年程度 |
問題数 | 40問 | 45問 | 50問 | 50問 |
試験時間 | 約30分 | 約35分 | 約45分 | 約45分 |
受験目安 | 英語に慣れ親しんで いればOK | ブロンズで 80%以上正解 | シルバーで 80%以上正解 | 約300~600語 レベル |
英検5級をご検討の方は、こちらの記事も参考にしてください。
▷英検5級は難しい?効果的な学習法を解説
「ブロンズ-BRONZE」は基礎単語重視
- あいさつの表現
- Do you like ~ ?
- Can you ~ ?
- I am ~ .
- What is ~ ?
この辺りが一通り分かれば、語彙次第で80%が狙えます。
ブロンズに出てくる単語(例)
・dog(犬) ・apple(りんご)
・paper(紙) ・ball(ボール)
・fish(さかな) ・new(新しい)
・bike(自転車) ・cap(ぼうし)
息子は5歳でオンライン英会話を半年やってからの受験で82点でした。

英検ジュニアブロンズの対策や息子の体験談は下の記事を参考にしてください。

「シルバー-SILVER」は一般的なやりとり
- 受け答えの仕方
- on, in, under, byの意味
- アルファベットの音
- 基本的な動詞の意味
シルバーはブロンズより上のレベルが求められます。
シルバーに出てくる単語(例)
・study(勉強する) ・forest(森)
・angry(怒っている) ・wash(洗う)
・sing(歌う) ・castle(お城)
・duck(あひる) ・classroom(教室)
息子を例に挙げると、ブロンズで82点取ったあと、さらに3ヵ月間オンライン英会話を続けてもシルバーのサンプル問題で60点ほどでした。
さらに3ヵ月後に正式に受験してやっと83点です。

英検ジュニアシルバーの対策や息子の体験談は下の記事を参考にしてください。

「ゴールド-GOLD」の聴き取りは5級レベル
- 質問に対する適切な答え方
- 会話の内容を把握
- 物語の内容を把握
疑問文で使うwhat, where, when, who, whose, which, how も理解している必要があります。
ゴールドに出てくる単語(例)
・right(正しい) ・tired(疲れた)
・where(どこ) ・another(他の)
・borrow(借りる) ・glad(うれしい)
・behind(~のうしろ) ・won(勝った)
物を分類する力が必要だったり、引っかけ問題があったりと、英語以外の力も必要です。
リスニング問題に限って言えば英検5級レベル。シルバーから難易度がレベルアップしています。
シルバーで83点を取った半年後に、息子はゴールドを受講しました。
結果、72%と合格点まで一歩届かず……。

英検ジュニアゴールドの対策や息子の体験談は下の記事を参考にしてください。

英検ジュニアの勉強方法・対策

今まで身に付けた力を確認する場ですが、なるべくいい点数を取らせたいですよね。
ここでは、英検ジュニア前に行うべき具体的な学習方法を紹介します。
無料のサンプル問題で実力チェック
英検ジュニアには、無料で簡単にできるサンプル問題があります。
- 無料
- ログインも登録も不要
- 日本検定英語協会が作った
- WEBで開いた瞬間から試せる
と、四拍子そろっているため、やらない手はないです。

「⇒全部の種類をやってみる」で1~2問を間違える程度なら本番で80%超えるイメージ。
まだやったことない人は下のリンクからどうぞ。
≫英検Jr. サンプル問題
本番同様、楽しい問題です。
親がサンプル問題をやってると、子どもは興味持って寄ってきますよ。
