幼児~小学生の英語勉強法はこれ!何から始めるべき?元英語教師が解説
- 子どもに英語をやらせたいけど、何から始めたらいいの?
- 英語教室に通わせているが、あまり効果が感じられない
- 将来、英語で苦労してほしくない!
「英語は小さい頃の方が身に付く」と聞くたびに、あせりますよね。
特に小学校のお友達が
- 英会話教室に通い始めた
- ディズニー英語システム(DWE)を購入した
と聞くと、出遅れた気がして不安になるものです。
この記事では、小学校低学年の子に英語を始めさせたいママ・パパに向けて「子ども英語の始め方」を解説します。
この記事を読めば、確実に成果の出る学習法がわかり、将来お子さんが英語で困る確率はグーンと減ります。
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まずは家庭での英語学習の必要性を理解すること
家庭での英語学習の重要性が年々高まっています。
日本語だけでは将来が限定される
私たちの子どもが社会に出る頃には、英語は必須スキルになります。
なぜなら、さらなるITの発展と日本の人口減少が火を見るより明らかだからです。優良企業は今度さらに世界に目を向けて行くことでしょう。
- 企業のグローバル化
- インターネットの発展
- リモートワークの一般化
これらがない職種のほとんどは、AIに取って変わられる可能性すらあります。
将来は今以上に英語が当たり前の時代に
文部科学省が示す英語の重要性
今後の英語の必要性を背景に、2020年から以下のように英語教育が強化されました。
小学3・4年生
→外国語活動(週1コマ程度)
小学5・6年生
→教科としての英語(週2コマ程度)
中学生
→高校の学習内容が前倒しに
文部科学省も必死です。
学校での英語学習が一見充実されたように見えますが、実際は甘くありません。
学校の英語に期待しすぎるな
ほとんどの小学校では、英語の指導体制が整っていません。
英語を話せない担任の先生が、英語の教員免許なしで英語を教えるというのも珍しくありません。
学校任せでは英語習得は不可能です。
- 教師1人対生徒35人の非効率な体制
- 思春期が近づくと同級生の前での発音が恥ずかしくなる
- 英語力を文法テストで評価せざるを得ない
では、私たちはどうしたらいいでしょう。
答えはシンプル。家庭での英語学習教育が必要なんです。
- でもやり方がわからない
- 親の私自身が英語が苦手
と思う人は、さらに読み進めてください。
グローバル化が進む今後の世の中で、今後必要な力はICT(情報通信技術)と英語です。
Web3やメタバース社会の発展により、「パソコンと外国語ができないと話にならない」といった社会が来ます。
そんな心配を一気に解決してくれるのが【タイピング×英語】のアクティメソッド。
タイピングと英語の習得スピードが大幅にアップすることが分かっています。
各地の教室の他に、オンラインでの受講もできます。
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具体的な目標設定が必要(小学生で英検準2級)
子どもの英語学習について学ぶうちに、小学生で準2級取得という目標が適切と私は考えるようになりました。
語学には具体的な目標が必須
英語を学ぶ上で、具体的な目標設定は必須。目標が定まらないと、何をするべきか決まらないからです。
例えば、以下のような抽象的な目標では不十分です。
- 将来、英語で困ってほしくない
- 外国人の友達ができるくらい話せてほしい
- 英語がペラペラになってほしい
こういった曖昧な目標では、どうしたら達成なのかわかりません。
目標が定まらないと、スタートからつまづきます。
わが家では、子どもの英語学習に具体的な目標設定をしました。
小学生で英検準2級を取ることです。
具体的な目標設定には、検定試験が適しています。達成までの道のりや今の達成度が明確になります。
目標が決まると、やるべきことが見えてきます
なぜ小学生で英検準2級なのか
英検は英語力を可視化できるため、目標設定に適しています。
小学生で英検準2級を目指す理由は以下の通りです。
- 準2級取得=本物の読解力
- 中学で2級、高校で準1級、大学で1級が視野に入る
- 「小学生で英検3級取得」の子が増えてきている
目標が決まると、スモールステップが定まります。
合格目標 | レベル | 必要語数 | |
---|---|---|---|
英検Jr. ブロンズ | 学習開始 半年後 | 小学1~2年 | / |
英検Jr. シルバー | 学習開始 1年後 | 小学3~4年 | / |
英検Jr. ゴールド | 学習開始 1年半後 | 小学5~6年 | / |
英検5級 | 小学校 1年生 | 中学初級 | 300~600語 |
英検4級 | 小学校 2年生 | 中学中級 | 600~1,200語 |
英検3級 | 小学校 4年生 | 中学卒業 | 600~1,200語 |
英検準2級 | 小学校 6年生 | 高校中級 | 2,000~3,500語 |
1年や2年かけて次の級を目指すので無理がなく、英語以外の習い事や趣味をあきらめる必要もありません。
英語学習の具体的な始め方
どのように英語を学んで英検合格を達成するか示します。
〈5・6歳〉幼児・初心者はYouTubeとオンライン英会話
未経験からの基礎作りはYouTubeでの学習とオンライン英会話を使います。
幼児のうちに英検Jr.ゴールドで80点以上を取るのが第一目標です。
▷英検ジュニアゴールドのレベルは?
YouTubeでフォニックスを学ぶ
初めての英語学習に最適なのは、YouTubeです。
YouTubeを使って、フォニックスを学びます。
- フォニックスとは
- フォニックスとは、アルファベットの読み方のことです。
Aは「エイ」という名前ですが、「ア」と読みます。
✕ box=ビー オー エックス
◎box=ボックス
フォニックスを学ぶと言っても、以下の動画をただ聞かせていればOKです。
YouTubeでの学習は今日から始められますね。第一歩を踏み出しましょう。
歌を口ずさむようになったら勝ちです
同時にオンライン英会話を開始
「いきなりオンライン英会話は無理!」
と思うかも知れませんが、安心してください。
子ども向けのスクールでは、英語がまったく話せない前提でカリキュラムが組まれているところがほとんどです。
息子の初オンライン英会話は、A~Zが言える程度での挑戦でした。
先生は子どもの扱いに慣れています。息子はやたら褒められて喜んでいました。
パソコンかスマホさえあれば、気軽に無料体験できます。
初心者のうちのオンライン英会話を始めて、レッスンの習慣をつけるとあとが楽です。
また、「オンライン英会話は、少し英語を話せるようになってから」という考えは危険です。
「少し話せる」がどれくらいかはっきりせず、英会話を始めるまで、たぶん何年もかかりますよ。
最初は親もドキドキしますが、意外と敷居は低いです
また、ディズニー英語システムや英会話教室と違い、オンライン英会話には親の負担がほとんどないのがメリット。
オンライン英会話 | 英会話教室 | ディズニー英語システム | |
---|---|---|---|
費用 (税込) | 月7,000円~ ※毎日25分の場合 | 週1回40分程度で 月¥9,000~15,000円 +入会金,教材費 | 1,003,200円 (買い切り) |
学習の 進め方 | 担当の先生が進める。 マンツーマン。 | 担当の先生が進める。 グループレッスン。 | 親が行う。 マンツーマン。 |
親の手間 | 慣れるまでの数回は 横で見ている必要あり。 毎回予約が必要。 | 送迎が大変。 | 学習をやらせ切るところ までが親の仕事。 (人件費は含まれてない) |
メリット | 自分の話す機会が多い。 時間の融通が利く。 送迎等の手間いらず。 | モチベーションが維持しやすい。 英語友達ができる(親も)。 ずっと同じ先生から学べる。 | 教材の質が高い。 いつでも学べる。 兄弟で使うとお得。 |
デメリット | 毎回先生が変わる。 | グループレッスンは非効率。 週1回程度では定着しにくい。 | 教材保管場所が必要。 親の根気が必要。 アウトプットの場がない。 |
オンライン英会話のメリット・デメリットを詳しく解説した記事も参考にしてください。
一般的な英会話教室と徹底的に比較しています。
英検Jr.を受験させて成長を確認
オンライン英会話を始めたら、3ヵ月ごとを目安に英検Jr.を受験するのがおすすめ。
ゲームのような試験なので、楽しく成長を実感できます。
英検Jr.はリスニングだけの試験です。日程も時間も自由にオンラインで受験できます。
英検Jr.と従来の英検の違いは以下の記事で詳しく解説しています。リスニングだけの楽しい試験なのでオススメ。
▷【英検ジュニア】英検との違いやレベルは?
まずはYoutubeとオンライン英会話で英検Jr.ゴールド80点以上を目指します。
オンライン英会話開始から約1年半くらいを目標に、気長に続けましょう。
〈6~7歳〉英検Jr.突破後、英検5級合格まで
英検Jr.ゴールドまでクリアしたら、英検5級のリスニングは楽勝です。
しかし英検5級では、英語を読む練習が必要になります。
英検5級は
- オンライン英会話の継続
- 英検5級過去問(無料)
- 英検5級問題集
で攻略します。
うちの娘の英検5級体験談・対策は以下の記事にまとめています。
半分は読み中心の試験なので、英会話を続けているだけでは壁があります。対策が必要です。
オンライン英会話の継続
ある程度の英語力がついているので、どんどんレベルの高い教材にシフトしていきたいところです。
もし今のスクールの内容が簡単すぎると感じるなら、乗り換えを検討する時期です。
英検5級過去問を行う
日本英語検定協会ホームページから過去3回分の試験問題がダウンロードできます。
必ず試験までに2~3回挑戦させてください。
なぜなら、以下の3つが必要になるからです。
- 問題の形式に慣れる
- 時間配分に慣れる
- マークシートに慣れる
間違えた問題は、正しい答えに直して何度か読ませてください。
文法のルール説明は4級からで大丈夫です。
1回目の過去問で、50%ほど正解していたら、合格が期待できます。
英検5級の必要点は60%ほどで、難易度はそれほど高くありません。
過去問の結果が不安なら問題集の購入を検討する
英検5級までは問題集なしで十分合格を目指せます。
過去問で間違えたところも、文の構造の説明をせずに、正しい答えを音読させるだけにとどめます。
英検Jr.ゴールド突破までに基礎の理解ができているので、声に出して読むだけで十分です。
また、無理に知識を詰め込んで、英検=つまらないという印象を与えたくありません。
でも、問題集ないと厳しい!
と感じたら、〈英検5級をひとつひとつわかりやすく。〉を買ってください。
娘の初受験に向けて購入したのですが、ほぼ使いませんでした。
息子が5級を目指すときには辞書的な使い方で重宝しました。
また、2ヶ月以上かけて英検5級本番を目指すなら、マジックキーキッズアカデミーを利用してください。
読み中心で本当の英語力が身につきます。レッスン以外でも日頃から英語絵本を読む習慣作りができます。
以下の記事で、娘のレッスンの様子やメリット・デメリットを忖度なく書いているので参考にしてください。
〈7~8歳〉英検4級合格に適したオンライン英会話
ここからはだんだん難易度が上がってきます。
ある程度の問題練習が必要です。
英検4級向けの問題集を1冊買って、試験3ヵ月前から少しずつ進めましょう。
私の娘は英検4級に二度、落ちました。
英語学習のすべてをオンライン英会話だけに頼っており、問題を解く練習をしなかったのが原因です。
英検の問題集は小学生でもわかりやすいものが多いので、選ぶには困りません。
私のおすすめはやはり〈英検4級をひとつひとつわかりやすく。〉です。
日々のオンラインレッスンに加えて、毎日1ページずつ進めていきます。
娘の英検4級対策は以下の記事を参考にしてください。
〈8歳~10歳〉英検3級合格には多読とライティング練習が必要
英検3級合格までは、4級合格から2年使う気持ちで挑みましょう。
短期間での合格を目指すと、単語や文法の暗記中心になり、まず100%英語嫌いになります。
また、英検3級では2017年からライティング問題(英作文)が導入されました。
1問だけとは言え配点が全体の1/3を占めるので、対策必須です。
基本は今まで通り日々のオンライン英会話が軸。
遅くとも試験の3ヵ月前からはガッツリ対策を取っていきます。
オンライン英会話で読み・書きが鍛えられると楽
オンライン英会話は英検やリーディングに特化したものに変えていきます。
試験前の数ヶ月以外はほとんどオンラインレッスンに依存するため、スクール選びは慎重に行ってください。日々の積み重ね勝負です。
マジックキーキッズアカデミーを受講しているなら、そのまま継続でOK。
試験の3ヵ月以上前からは問題集を解く
問題集を2周はしたいところです。
今回も〈英検3級をひとつひとつわかりやすく。〉を使うとしたら、毎日見開き1ページ分を進めて行けば、3ヵ月で十分2周はできます。
できなかった問題に印をつけておき、2周目は印がついたところだけおさらいすればOK。。
ライティング練習を行う
試験本番までに10~20回は練習させたいところです。ポイントは3つ。
- 単語のスペルを覚える
- 文のテンプレを覚える
- 語数が足りないときに「いつ・どこで」を足す
英語が苦手でも、ポイントさえ押さえれば意外とできます。
英検のライティングについては、私のYouTubeチャンネルで詳しく解説しています。参考にしてください。
〈10歳~12歳〉英検準2級合格に向けての学習法
最後の関門です。
3級と準2級の間にはまた大きな差があります。
また、身も蓋もないことを言いますが、ここまできたら
英検準2級合格は中1でもいいや
と肝に銘じてください。
親のあせりは禁物。子どものプレッシャーになるだけです。
準2級の合格は小6だろうが中1だろうが誤差の範囲内です。
とはいえ、準2級レベルになると、単語や文法も勉強させないといけません。
こちらも参考にしてください。
子どもの言語吸収力を生かすには「今」が始めどき
英語学習の開始は早ければ早いほどいいと言われています。
なぜなら、小さい子は言語を直観的に学べるため、母国語に近い状態で身に付けられるからです。
英語を始めるのは早い方がいいと聞くと、
もう遅すぎるかな……。
と思うかも知れません。
しかし、いつ始めても遅すぎることはありません。
英語学習に適切な時期は思春期の始まる12~15歳までという説もあります。
お子さんの人生で一番若いのは「今」!
今回初心者向けに紹介したYoutubeのフォニックス練習もオンライン英会話も、すぐに無料で試せるためノーリスクです。
二度と来ない子どもの貴重なこの時期を、大切にしてあげてください。
子どもオンライン英会話は、無料で体験レッスンできるところがほとんどです。
これを機に、試してみてください。マンツーマンレッスンなので発話機会が多く、確実な成長できます。
子どもの英語学習の悩みが一気に軽くなりますよ。