英検®3級二次試験の具体的な流れを解説┃受付~試験内容~終了まで

英検3級の二次試験は、流れを理解して練習することが合格への最短ルート。
面接は英語力だけでなく、落ち着いて受け答えできることも評価される。
本番を想定した模擬練習を積めば、自信を持って挑める。

面接で失敗したくない
でも安心してください。
この記事では、英検3級の面接であなたが合格するための最短ルートをまとめました。
これらを押さえておけば、本番でも自然に答えられるようになります。
英検3級の面接に関して、以下の動画から確認できます。
英検3級の二次試験概要
全体の流れはシンプルで、事前にパターンをつかんでおくことが合格への近道。
ここでは、試験の構成と配点の目安をわかりやすく整理します。
試験内容
英検3級の面接時間はおよそ5分。
流れは以下のようになっています。
出題されるテーマは、スポーツ・学習・趣味・健康など、身近で答えやすい内容です。
レベルは中学3年生程度で、一次試験よりも会話中心でやさしめ。
あらかじめ質問パターンを押さえておくと、スムーズに答えられます。
配点と合格点
英検3級の面接は、満点33点中、約23点(7割)が合格の目安。
全体の合格率は高く、対策すれば多くの人が合格できます。
配点と合格点 | ||
---|---|---|
採点項目 | 配点 | 目標点 |
音読(約60語) | 5点 | 3〜4点 |
No.1(音読文について) | 5点 | 4点 |
No.2(イラストの数・位置) | 5点 | 3点 |
No.3(イラストの行動) | 5点 | 3点 |
No.4(自分の意見・経験) | 5点 | 3点 |
No.5(理由・追加説明) | 5点 | 3点 |
態度点(Attitude) | 3点 | 2〜3点 |
目標は21〜23点を安定して取ること。
完璧な英語を話す必要はありません。大切なのは、堂々と伝える姿勢です。
英検3級二次試験の具体的な流れ
英検3級の面接は、1人あたり約5分で終わる短い試験です。
とはいえ、初めて受けると緊張してしまうもの。
ここでは、会場に着いてから退室までの流れを順番に紹介します。
受付〜試験開始前
受付をする
会場に着いたら、まず受付を済ませます。
集合時間の30分前には受付が始まるため、少し早めの到着がおすすめです。
受付では以下の3点を提示します。
提示するもの | 内容 |
二次受験票 | 受験番号・会場情報が記載 |
本人確認票 | 氏名や受験情報を確認 |
ヘルスチェック | 事前に記入しておくこと |
その後、首から下げる受験者証を受け取り、案内された待合室へ向かいましょう。
同じ色のヒモをつけている人が、同じ時間帯の受験仲間です。

スマホは電源を切ってカバンの中へ!使うと失格
待機場所で待つ
待合室に入ったら、着席した順番=試験の順番になります。
このタイミングで「面接カード(氏名・生年月日など)」を記入して準備を進めましょう。
待機中にやること | ポイント |
面接カードを記入 | 氏名や受験番号などを記入 |
試験の流れを確認 | 問題集を見ながら落ち着く |
自己紹介の練習 | 緊張をやわらげる効果あり |
会場スタッフの案内に従い、自分の番を待ちます。
待ち時間を利用して、笑顔と姿勢を意識しておくと印象アップです。
面接室前へ移動
順番が近づくと、スタッフに呼ばれます。
荷物をすべて持って面接室の前に移動します。
- 呼ばれたら受験者証を見せて移動
- 前の人が終わるまでドア前で待機
- 案内されたら入室して試験スタート
ここからはいよいよ本番です。
深呼吸をして気持ちを落ち着け、ドアを3回ノックしてから入室しましょう。
面接試験(入室〜退室)
ここからは、実際の面接の流れです。
入室から退室まではすべて決まった順序で進みます。
①入室

ドアを3回ノックして「May I come in?(入ってもいいですか)」と言って入室します。
最近は「Hello.」でも問題ありません。
- ノックの回数は気にしなくてOK
- 笑顔で入室し、自然な声で挨拶する
- 面接カードを手に持って入る

「Sure.Come in」と面接官から言われるので、入室しましょう。
②面接官とのやりとり
入室後、着席する前に、軽いやり取り(あいさつ+カードの受け渡し)があります。
ここは毎回ほぼ同じ内容なので、セリフを丸ごと暗記するのもいいでしょう。

面接官のセリフ | 意味 | あなたの答え方 |
Can I have your card, please? | カードをください。 | Here you are.(どうぞ) |
Please sit down. | 座ってください。 | Thank you.(ありがとう) |
カードを渡したら、荷物を足元に置いて着席します。
このとき、笑顔とハキハキした声を意識すると第一印象が良くなります。
着席後は、自己紹介に関する質問が始まります。
以下の4つの質問が定番です。
面接官の質問 | 日本語訳 | 模範解答 |
What’s your name? | あなたの名前は何ですか? | My name is ○○. |
This is the Grade 3 test, OK? | これは3級のテストです。 いいですか? | OK. |
Can you hear me clearly? | 私の声がよく聞こえますか? | Yes, I can. |
How are you today? | 今日はどうですか? | I’m good. Thank you. |
このやりとりは、すべて決まり文句です。
何度も口に出して練習しておくと、本番で緊張しても自然に言葉が出てきます。
ここでつまずく人が多いけど、練習すれば100%スムーズに言えるようになりますよ!

スラスラ言えるように練習!
③黙読・音読

やり取りが終わると、問題カードが手渡されます。
受け取るときは必ず「Thank you.(ありがとう)」を忘れずに言いましょう。
カードを受け取ったら、まず20秒間の黙読、そのあとに音読を行います。
英検3級の文章は約60語ほど。
多少読み間違えても大丈夫なので、止まらずに最後まで読み切りましょう。
面接官の指示 | 意味 | あなたの行動 |
Please read the passage silently for 20 seconds. | 20秒間、黙読してください。 | 目で文章を追いながら意味をつかむ |
Now, please read it aloud. | では、声に出して読んでください。 | 自信を持ってハキハキと読む |
読むときのポイントは、発音の正確さよりも態度とリズムです。
「間違えても落ち着いて読めるか」「文のまとまりごとに区切れているか」がチェックされます。
④【1問目】文章に関する質問

音読後は、読んだ文章の内容に関する質問が1問出ます。
文章中の答えを抜き出して「Because〜」で答えれば十分です。

Why do many people enjoy reading?
(なぜ、多くの人は読書を楽しむのですか?)

Because they can learn new things and relax with good books.
(新しいことを学んだり、良い本でリラックスできるからです)
⑤【2・3問目】イラストに関する質問

次に、カードに描かれたイラストについての質問が出ます。
2問目は物の位置(Where~?)、3問目は人の行動(What is he/she doing?)が定番です。

Where is the calendar?
(カレンダーはどこにありますか?)

It’s on the wall.
(壁にあります。)

What is the boy doing?
(その男の子は何をしていますか?)

He is reading a book.
(彼は本を読んでいます。)
2・3問目を練習したい方は、以下の動画をご覧ください。
⑥【4・5問目】自分自身に関する質問

カードを裏返し、自分の経験や好みについての質問に答えます。
テーマは日常生活が中心なので、事前に自分の答えを決めておきましょう。

What kind of movies do you like?
(どんな種類の映画が好きですか?)

I like action movies.
(アクション映画が好きです。)

Do you often read books?
(よく本を読みますか?)

Yes. I like comic books.
(はい。マンガが好きです。)
短くても構いません。自信を持ってはっきり答えるのがコツです。
以下の動画で、5問目について詳しく解説しています。
⑦退室

すべての質問が終わると、面接官が試験の終了を告げます。
あとは、カードを返して静かに退室するだけです。
荷物はそのまま持って出てOK。待合室には戻らず、そのまま帰宅できます。
面接官のセリフ | 日本語訳 | あなたの行動 |
This is the end of the test. | これでテストは終わりです。 | 「OK.」とうなずいて待つ |
May I have your card back? | カードを返してもらえますか? | Here you are.(どうぞ)と渡す |
You may leave now. | 退室して構いません。 | Thank you. と言って静かに退室 |
ドアを閉めるときも、焦らず・静かにがポイントです。
終了後

テストが終わったら、面接官にカードを返して退室します。
待合室に戻る必要はなく、荷物を持ったまま会場を出てOKです。
行動チェック | 注意点 |
面接カードを返す | 面接官に「Here you are.」と言って渡す |
荷物を持って退室 | 忘れ物がないかドア前で確認 |
会場を出るまでスマホOFF | 試験中の使用は失格の対象になることも |
英検3級の面接試験自体は約5分ほどですが、受付から退室までを含めると合計30〜70分かかるのが一般的です。
これは、着いた順番で試験を受けるため。
到着が早ければ早いほど、待ち時間を短縮できます。
到着時間の目安 | 試験終了までの目安 | ポイント |
集合の45分前に到着 | 約30分後に終了 | 早めに来ればすぐ受験&早く帰れる |
集合時間ちょうど | 約60〜70分後に終了 | 待ち時間が長くなりがち |
「早く終わらせたい!」という人は、集合の30〜45分前に会場へ着くのがベストです。
受付は集合時間の30分前に始まるため、1番乗りを狙うなら1時間前到着が理想的です。

集合の1時間前に着けば、ほぼ1番で受けられる!
英検3級二次試験の流れを覚えるための練習方法
英検3級の面接は、出題内容よりも「流れ」を理解しているかどうかが大事です。
ここでは、短期間で試験の流れを覚えるための効果的な練習法を紹介します。
シミュレーション動画で流れを把握する
英検3級の面接対策で最初にやるべきなのは、実際の試験の流れを「目で見て覚える」ことです。
文章だけで理解するよりも、映像で全体の流れを掴む方が圧倒的に早いです。
まずは、以下の動画をチェックしてください。
学ぶポイント | チェックすること |
入室〜退室の流れ | ノック、挨拶、カードの渡し方など |
受け答えのテンポ | 面接官との会話のスピード感 |
表情・姿勢 | 落ち着いた笑顔・背筋を伸ばす意識 |
動画を見たら、「ふんふん…」で終わらせないでください!
2回目は「自分が受けるつもり」で、声を出しながら練習しましょう。
口を動かすだけでも、緊張感への慣れが違います。
実戦練習の数をこなす
英検3級の二次試験で一番の敵は「緊張」です。
知っている質問でも、頭が真っ白になって答えられない人が多いんです。
だからこそ大切なのは、“本番と同じ流れ”を何度も練習すること。
声に出して答える回数を重ねるほど、動作や返答が自然になっていきます。
練習方法 | メリット |
家族や友達に面接官役を頼む | 実際のやり取りに慣れる |
鏡の前で1人練習 | 表情・姿勢を確認できる |
オンライン英会話で模擬面接 | 本番そっくりの緊張感を体験できる |
とくに、「もう少し本格的に練習したい」「誰かとやってみたい」という人は、オンライン英会話を使いましょう。
中でも Kimini英会話は、英検3級〜準1級まで対応した「面接特化コース」があります。
講師が本番同様の質問をしてくれるので、実戦練習の場となります。

緊張しやすい人にはホントおすすめ!
英検3級二次試験に関するよくある質問
英検3級の面接にまつわる、よくある質問をまとめました。
集合時間のどれくらい前に行った方がいいですか?

集合時間の30〜45分前には到着しましょう
英検の面接は、待機室に着いた順番で受験の順が決まります。
早めに行くほど早く終わるため、集合時間の30〜45分前に到着するのが理想です。
時間に余裕を持つ必要はありませんが、早く来た人から順に呼ばれる仕組みです。
到着タイミング | 試験開始の目安 | 終了時間の目安 |
集合の45分前に到着 | 集合時刻の5〜10分後 | 約30分後に帰宅可能 |
集合時間ちょうど | 集合時刻の20〜30分後 | 約60〜70分後に終了 |
面接の終了時間については、以下の記事で解説しています。

面接で落ちてしまう原因にはどんなものがありますか?

英語力よりも「練習不足」と「緊張」が原因です
多くの不合格者は、流れを知らなかったり、実戦練習が足りないことが原因です。
英検3級の場合、一次試験を通過している時点で英語力は十分。
あとは「練習量」と「落ち着いた対応」が合否を分けます。
二次試験に落ちる原因は、以下の記事で詳しく解説しています。

3級の面接に合格する裏ワザはありますか?

質問の型を覚えて、英語をテンプレ化しましょう
裏ワザというよりも、「形式を理解して慣れること」が最大の近道です。
質問内容や流れは毎回ほぼ同じです。
あらかじめ型を覚えておけば緊張しても対応できます。
英検3級面接の裏ワザについては、以下の記事をご覧ください。

面接ではどんな問題が出るんですか?

音読文・イラスト・自分のことの3パターンです
英検3級では、日常生活で身近なテーマが中心です。
趣味、学校生活、旅行、健康など、答えやすい内容が多いのが特徴です。
難しい文法や単語は求められないので、落ち着いて答えましょう。
問題番号 | 内容 | 回答のコツ |
第1問 | 音読文に関する質問 | 「Because~」で理由を答える |
第2〜3問 | イラストの説明 | on/underなど位置表現を使う |
第4〜5問 | 自分のことを答える | I like/I want toなどでOK |
そうは言っても、面接当日まで思ったように練習できていないこともありますよね。
そこで、英検3級の前日・当日の一夜漬けの対策は、以下の記事をご覧ください。

英検3級の二次試験は流れを押さえて合格を目指そう!
この記事では、英検3級の二次試験の流れとポイントを解説しました。
英検3級の二次試験は、流れを理解して慣れておくことが合格のカギ。
模擬練習を重ねることで緊張を減らし、落ち着いて答えられる。
本番を想定して繰り返し練習すれば、確実に合格へ近づける。
焦らずに流れをつかみ、リラックスして臨みましょう。
練習を重ねれば、きっと「自信を持って話せた!」と感じられるはずです。
しっかり準備をして、「練習どおりに答えられた!」と笑顔で会場を出られるようにしましょう。
あなたの合格を応援しています。