英検2級二次試験で落ちる原因7選とやってはいけないNG行動┃面接攻略

英検2級の二次試験で不合格になる人に共通点がある。主に模擬練習不足が落ちる原因。
面接の合格率は80%以上。ポイントを押さえて練習を積めば、十分合格を目指せる。

マジで落ちたくない
私はこれまで数百人以上の方の面接指導をしてきましたが、落ちる原因はだいたい決まっています。
逆に言うと、落ちる原因さえ知って正しく練習すれば、合格は難しくありません。
この記事では、落ちる原因と対策をセットで解説するので、今回絶対合格したい人はぜひ読んでみてください。
英検面接のNG行動を動画で学びたい方は、以下を参考にしてください。
英検2級二次試験で落ちる原因7選

英検2級の二次試験で不合格になる人には、共通点があります。
一次試験を突破している時点で英語力は十分ですが、以下7つのどれかの当てはまることが多いです。
ひとつでも当てはまったら要注意。
落ちる原因を把握し、対策を学びましょう。
原因1.面接の流れを把握してなかった
英検2級の二次試験は、入室から退室まで、一連の流れが決まっています。
ところが、この流れを確認せず本番に挑んでしまい、実力を発揮できない人が少なくありません。
注力すべきは、質問にどう答えるかです。
しかし、入室の作法や着席のタイミングに意識を取られてしまうと、パニックになってしまいます。
面接全体の流れを知らずに挑むのは無謀です。
以下の動画で、面接の流れを把握してください。
原因2.緊張で頭が真っ白になった
英検2級の二次試験では、緊張で頭の中が真っ白になり、何も答えられなくなる人もいます。
英会話が得意な人でも、緊張に負けて不合格になるケースは非常に多いです。
面接最大の敵は緊張です。

練習を重ねて緊張を抑える!
原因3.質問がまったく聞き取れなかった
英語での質問を聴き取るのが苦手な人は要注意。
質問が聞き取れないと、当然答えることはできません。
しかし、短期間でリスニング力を伸ばすのは限界があります。
そこで、短い期間でも質問を聴き取れるようになるには、以下の方法がおすすめです。
また、不自然な聞き返しは減点の対象です。
聴き取れなかったときのために、あらかじめ聞き返す表現を決めておきましょう。
- Could you say that again, please?
- Pardon?

Pardon?で十分です
原因4.英語でなんと答えるのか分からなかった
二次試験では、質問を理解していても「どう英語にすればいいのか分からない」と固まってしまう受験者がいます。
頭の中では答えが浮かんでいるのに、英単語や表現が分からず黙ってしまうのです。
ありがちな失敗例
状況 | 本来の答え方 | 実際の失敗 | 正しい考え方 |
「賞味期限切れてるよ」と言いたい | That cheese is past its expiration date. | “賞味期限切れ”の 表現が分からず沈黙 | 「That cheese is not good.」「You can’t eat it.」で十分 |
原因5.難しく考えてしまった
もうひとつ多いのが、英語力はあるのに「立派なことを言わなきゃ」と考えすぎて言葉が出てこなくなるケースです。
これは、面接でどう答えるといいのか事前に調べていない人に多いパターンです。
ありがちな失敗例
状況 | 本来の答え方 |
「あんずるより産むがやすし」を 難しく訳そうとする | 「心配しないでやれ」と言い換えるだけでOK → Don’t worry. Just do it. |
難解な文を作ろうとして沈黙する | 中学生レベルの単語と文法でシンプルに表現する |
面接は「難しい文を作る場」ではなく「正確に伝える場」です。無理に難しく言おうとするのは100害あって一利なし。
シンプルに表現しましょう。

とにかくシンプルに
原因6.聴き取りづらい声で話す
英検2級の二次試験で意外と多いのが、声が小さくて面接官に聞き取ってもらえないケースです。
答え自体は正しくても、相手に伝わらないと点数にはなりません。
実際の例
面接官の質問 | 受験者の答え | 結果 |
What do you like to do in your free time? | I like to study.(声が小さい) | 聞き取れず得点にならない |
このように、どれだけ答えが正しくても「伝わらない=採点されない」のが現実です。
聞き取りづらい声の原因
- 本番の緊張で、思っている以上に声が小さくなる
- 早口になったり、逆に間延びしたりしてリズムが不自然になる
- 自分では普通のつもりでも、相手からすると聞き取りづらい
ここで重要なのは、「聞き取りづらい声=声の大きさだけではない」ということです。
スピードやテンポも含めて調整しなければ、相手に伝わりません。
原因7.ネットで情報を集めて満足していた
二次試験前にネットで情報を集めて「対策したつもり」になってしまう人がいます
公式サイトや記事を読んで流れを理解した気になっても、実際に声に出して練習していなければ本番で対応できません。
情報収集だけで止まったときの失敗例
- 言葉がスムーズに出てこない
- 緊張すると何も言えなくなる
- 知識はあっても実力が伴わない
模擬練習をしなければ合格は難しいということです。
読むだけで満足せず、必ず本番に近い形で声に出して練習してください。

実践あるのみ
英検2級二次試験でやってはいけないNG行動と対策

二次試験では、合格を大きく遠ざける「やってはいけない行動」がいくつかあります。
ここでは、7つのNG行動とその対策を整理しました。
自分が当てはまっていないかを確認しましょう。
①無言になる
二次試験で最もやってはいけないのが、質問に対して黙ってしまうことです。
無言は「答える意思がない」と判断され、1問につき5点満点のうち最低点の1点しかもらえません。
単語だけでも、シンプルな文でも、関係のない答えでもいいから、とにかく何かを口にすることが大切です。
沈黙はさらに悪いことに、その問題の点数だけでなく、アティチュード(態度点・3点満点)からも減点される可能性があります。
②2回以上聞き直す
二次試験では、質問を聞き取れなかったときに聞き返せます。
1回目の聞き直しは減点なしですが、2回以上になると理解力不足と判断され減点対象です。
さらに3回以上繰り返すと次の質問に進まれ、その問題は1点扱いになります。
③「I don’t know.」と答える
二次試験で「I don’t know」と答えてしまうのは危険です。
このフレーズは、答えられないのではなく「答える意思がない」と判断されます。
また、その姿勢はアティチュード(態度点)にも影響し、積極性がないと見なされることも。
たとえ完全な答えでなくても、何かしら言葉をつなげましょう。
④ 日本語を使う
二次試験で日本語を使ってしまうと減点対象になります。
答えに詰まって「えーと…」と口にするのもNGです。
考える時間が必要なときは、英語のフレーズを使いましょう。

日本語を使うのは厳禁
⑤読めない単語で詰まる
二次試験では、最初に英文を音読する課題があります。
このとき、見慣れない単語や読めない単語に出会って止まってしまう受験者もいます。
しかし、重要なのは止まらずに読み進めることです。
自信がなくても、勘で読んだりローマ字読みで進めたりすれば問題ありません。
黙り込んでしまうより、最後まで読み切る方がずっと評価につながります。
⑥リアクションを忘れる
二次試験では、英語でのやり取りだけでなく、態度や振る舞いも採点されています。。
とくに入退室のときや、面接カードを受け取る場面などで「Thank you.」と一言添えられないと、印象が悪くなり減点につながります。
⑦ 聞き取りづらい声で話す
二次試験で意外と多いのが、声が小さすぎたりモゴモゴとした話し方になってしまうケースです。
緊張や不安のせいで声が弱くなり、自分では普通に話しているつもりでも面接官には聞き取りづらいことがあります。
ここで注意したいのは、答えの内容が正しくても「聞こえなければ採点されない」という点です。
せっかく良い答えをしても、声が届かないだけで点数にならないのは非常にもったいないです。

ゆっくりはっきり、大きな声で
以下の動画で、練習方法を詳しく解説しています。
英検2級二次試験で落ちる原因を徹底排除!二次試験の対策

ここまで紹介してきた「落ちる原因」を対策すると、二次試験の合格率は高まります。
実際に、不合格になる多くのケースは「緊張で頭が真っ白になる」「準備不足で対応できない」といったシンプルな理由です。
そこで、二次試験を突破するために特に効果的な3つの対策を紹介します。
メンタルケアも大事
英検2級の二次試験で不合格になる原因の多くは、緊張と練習不足です。
普段の練習ではしっかり答えられていても、本番になると緊張で頭が真っ白になってしまう受験者は少なくありません。
本番で力を出し切るためには、リラックスして臨む心構えが必要です。
英語でのやり取りに場数を踏むことで緊張がやわらぎ、いつも通りの実力を発揮できるようになります。

練習をして緊張を和らげる
ピンチで何を言うか決めておく
本番では、わからない単語や表現に出会うことがあります。
そのときに黙ってしまうと、最低点になってしまいます。
そうならないために、「困ったときに何を言うか」 を事前に決めておくことが大切です。
過去には、受験者に以下のような質問がありました。
いますぐ無料でできる超効率練習
知識を身につけただけでは不十分で、実際に声に出して練習することが必須です。
しかし、身近に練習相手がいないという人も多いでしょう。
そこでおすすめなのがKimini英会話 です。
スマホ1台あれば、自宅にいながら本番さながらの模擬練習ができます。
- 練習相手がいなくてもすぐ始められる
- 無料体験でコストをかけずに試せる
- 本番形式の練習で緊張に慣れることができる
準備と練習をきちんと積めば、英検2級の二次試験は必ず突破できます。
英検2級面接に関するよくある質問

4つのよくある質問について解説します。
以下の動画でも、面接のよくある質問をまとめています。
2級の二次試験に落ちる確率はどれくらいですか?

2割程度が落ちます
数字だけ見ると「8割は合格しているから簡単」と思うかもしれませんが、実際はそうではありません。
不合格者の背景を整理すると以下の通りです。
受験者層 | 特徴 |
一次試験合格者 | 英語が得意な人が多い |
二次試験不合格者(約2割) | 準備不足・緊張・対応力不足 |
つまり、英語が得意な人の中でも準備不足だと2割は落ちるということです。
以下の記事で英検面接の対策を詳しく解説しているので、ぜひご覧ください。

二次試験に落ちる人の特徴などありますか?

圧倒的に練習不足が原因です
英検2級の二次試験で落ちてしまう人には、いくつか共通点があります。
その中でも特に多いのが、本番の形式に沿った練習を十分に積んでいない人です。
表にまとめると以下のような傾向があります。
落ちる人の特徴 | なぜ失敗につながるのか |
面接の流れを理解していない | 当日の指示に対応できず、余計に緊張する |
模擬練習をしていない | 本番で質問に答える経験不足により沈黙する |
難しい表現を使おうとする | 途中で詰まり、結局何も伝えられない |
結局のところ、合格のカギは模擬練習をやるかどうかにあります。
本番と同じ流れで練習しておけば、試験当日の緊張や予想外の質問にも落ち着いて対応できます。
それぞれの質問の答え方が分かりません。

答え方のパターンは決まっています
英検2級の二次試験では、音読・文章についての質問・イラストの説明・自分の意見を答える質問など、いくつかの形式があります。
それぞれの設問には、実は答え方の型やパターンが決まっているため、事前に覚えてしまえば本番でも安心です。
例えば…
- 音読後の質問 ⇒ Because ~ で答える
- イラストの説明 ⇒ 現在進行形を使う
- 自分の意見を述べる ⇒ 2文以上でシンプルにまとめる
英検2級面接の裏ワザを以下の記事で詳しく解説しています。

決まり文句やテンプレのようなものはありますか?

決まり文句はあるので覚えておきましょう
英検2級の二次試験では、答え方に迷ったときに役立つ「決まり文句」や「テンプレ表現」があります。
これらを覚えておくだけで、答えがスムーズになり、沈黙のリスクも減らせます。
- よく使うフレーズ例
- 考えるとき ⇒ Well…, Let me see…
- 意見を言うとき ⇒ I think…, In my opinion…
- 理由をつなぐとき ⇒ because…, so…
こうした表現は難しくなく、短い言い回しばかりなのですぐに使えます。
英検2級面接で使える表現を以下の記事で紹介しています。

英検2級面接で落ちる原因が分かっていれば心配無用!

この記事では、英検2級の二次試験に落ちる原因と、その対策について解説しました。
英検2級の二次試験で不合格になるのは、練習不足による緊張が原因。
音読で読めない単語で止まったり、質問を2回以上聞き直すなど、やってはいけないことを押さえるのが大事。
焦らずに「伝えようとする気持ち」を出すこと。
英検2級の面接に合格するには、面接の流れや出題傾向、答え方の型を理解した上で、実戦練習を重ねることが重要です。
練習をして、自信を持って本番に臨みましょう。