英検4級は何問間違えたら不合格?ギリギリ合格点を徹底分析
英検4級でギリギリ合格点は正答率55%。筆記とリスニングの点数をバランスよく取る必要はない。
CSE方式を採用しているため、何問間違えたら不合格かはっきりとした数は示せない。
しかし、独自調査によると、下記で計算したCSEの合計が622点を越えれば合格の確率が高い。
- 筆記のCSE
=筆記正解数×6.8+201 - リスニングのCSE
=リスニング正解数×11+77
30問も間違えた。不合格だよね……
どのサイトを見ても「約6割で合格」しか書いてない
英検4級は、具体的に何問間違えたら不合格なの?という疑問に、ネット上では様々な答えが溢れています。
多くのサイトでは「約6割取れば合格」という表現を使っています。7~8割をクリアしている人ならともかく、〇の数が6割前後やそれ以下の人は気が気じゃないはず。
そこで当サイトでは、英検4級受験者の合否データを93パターン集め、具体的な正解数と合否の関係を分析しました。
読み進めれば、あなたの英検4級合格への道がより明確になるでしょう。
65問中38問以下だとかなり厳しい
合格率を高める英検4級の裏ワザを知りたい場合は、以下の記事を参考にしてください。
英検4級の合格点は?公式による目安
まずは、英検4級の合格点について、公式で公表されていることの確認です。
英検は2016年から、問題の難しさ(平均正解率)によって各問の点数が変わるCSE方式が採用されています。
英検4級の合格点は、CSE 1,000点満点中622点以上です。
- 筆記…500点満点
- リスニング…500点満点
計1,000点のうち622点なので、62.2%。
じゃあ、65問中40問以上正解しないとダメ?
と思うかも知れませんが、CSEは単純ではありません。
事実、43問(66%)正解して不合格のケースもあれば、35問(54%)正解でも合格のケースもあります。
英検で導入されているCSEスコアは、各回の受験者の平均点を考慮して点数が決まります。
問題の難易度によって有利・不利が生まれないためのシステムです。
したがって、どのサイトでも「だいたい6割が合格点」としか言えないんです。
そこで93の事例を分析しました
英検4級は何問間違えたら不合格?合格点の計算方法
あなたの自己採点結果が合格か不合格か、簡単な計算で判別できる方法をお伝えします。
より精度高く合否を判定できるよう、クラウドワークスで93名分の結果を集めて分析しました。
割と正確な数字を算出できます。
↓地道に募集しました。
以下の手順で計算してください。
筆記の正解数からCSE点数を計算する
筆記パートは全35問で、CSE 500点満点です。
筆記の自己採点で丸だった数を数えて、以下の式に当てハメるとCSEに限りなく近い数が算出できます。
筆記のCSE計算式
正解数(全35問)×6.8+201
=筆記のCSE点
〈例:35問中31問正解の場合〉
31問×6.8+201=CSE 412点
35問全問正解の場合は、式を無視して500点にしてください。0問正解なら0点です。
また、〇の数が21~29個以内の人は、計算結果に-20点してください。21個と29個の人も-20点です。
回により若干変動しますが、これで計算すると、実際のCSE点との差が±10点以内に収まる確率71%、±15点以内に87%収まります。
計算が面倒な人のために、計算結果を何パターンか載せておきますね。
正解数 | CSE点 |
---|---|
30問 | 405点 |
25問 | 351点 |
20問 | 337点 |
15問 | 303点 |
10問 | 269点 |
筆記で〇が13問以下だとかなり厳しい印象です。
リスニングの正解数からCSE点数を計算する
リスニングパートは全30問で、500点満点です。
リスニングの自己採点で丸だった数を数え、以下の式に当てハメてください。
リスニングのCSE計算式
正解数(全30問)×11+77
=リスニングのCSE点
〈例:30問中21問正解の場合〉
21問×11+77=CSE 308点
30問全問正解の場合は、式を無視して500点満点。0問正解は当然0点です。
また、正解数が27問以上の場合は計算結果に+15点、正解数17問以下の場合は計算結果に+20点してください。
これで計算すると、実際の点数との差が±15点以内に収まる確率80%、20点以内に収まる確率93%になりました。
計算が面倒な人のために、計算結果を何パターンか載せておきます。
正解数 | CSE点 |
---|---|
25問 | 452点 |
20問 | 397点 |
15問 | 262点 |
10問 | 207点 |
筆記よりも問題数が少ないため、1問当たりCSE点は高めに設定されています。
片方が満点でも622点に届かないため、片方が0点だと確定で不合格です。
二項目のCSEを合算し、622点以上なら合格
筆記とリスニングで算出したCSE点を足してください。
622点以上なら合格です。6割が合格ラインと言われてますが、実際は以下の結果になりました。
93名の結果を分析した結果、
筆記とリスニング、計65問中……
- 45問以上正解は全員合格
- 43~44問正解(67%)で合格率92%
- 41~42問正解(約64%)で合格率80%
- 39~40問正解(約61%)で合格率50%
- 37~38問正解(約58%)で合格率20%
- 35問正解(約54%)で合格した人は1人
42~43問正解での不合格や、35問正解での合格は、その回の得点に偏りがあったパターンです。レアなケース。
41~42問正解を目指したい!
英検4級で何問正解で合格か具体例を紹介
今回集めた実例の一部を紹介します。合格点はCSE 622点です。
※Rは筆記、Lはリスニング
結果 | CSE計 1,000点 | R正解数 全35問 | L正解数 全30問 |
---|---|---|---|
不合格 | 正解率66% CSE 620 | 27(77%) CSE 371 | 16(53%) CSE 249 |
合格 | 正解率65% CSE 623 | 25(71%) CSE 347 | 17(57%) CSE 276 |
不合格 | 正解率65% CSE 620 | 23(66%) CSE 343 | 19(63%) CSE 277 |
合格 | 正解率63% CSE 634 | 18(51%) CSE 317 | 23(77%) CSE 317 |
不合格 | 正解率58% CSE 607 | 18(51%) CSE 315 | 20(67%) CSE 292 |
合格 | 正解率57% CSE 634 | 18(51%) CSE 332 | 19(63%) CSE 302 |
不合格 | 正解率55% CSE 619 | 20(57%) CSE 337 | 16(53%) CSE 282 |
合格 | 正解率54% CSE 625 | 14(40%) CSE 307 | 21(70%) CSE 318 |
計65問中、42問(65%)以上正解して不合格の場合と、35問(54%)しか正解してないのに合格の場合があります。
これらは、たまたま上下に大きくブレた場合です。
したがって、あなたが42問以上正解の場合は基本的には安心していいし、逆に35問しか正解していないなら絶望的です。
CSE点は、その回の難易度で変わります
英検4級をノー勉状態であせっている人は、以下の記事に目を通してください。
合格率を少しでも上げる方法や心構えを書いています。
英検4級の合格点に関するよくある質問
英検4級の合格点を調べているときに疑問や不安に思うことと回答をまとめました。
筆記とリスニングの正解配分は合否に関係ありますか?
関係ありません
得点のバランスについて言及する人がいますが、完全な勘違いです。
以下のことを誤解したんだと思います。
筆記とリスニングにうち、苦手な方を勉強した方が良い。なぜなら、伸びしろがあるから。
勉強方法としてはその通りですが、点数のバランスは合否に関係ありません。
片方が500点満点なら、もう片方が122点でも合格です。
明言は避けていますが、英検公式HPの合否判定方法についてからも読み取れます。
英検4級に落ちる確率はどれくらいですか?
約30%です
2015年の結果は、4級の合格率は69,9%でした。
2016年以降は合格率が公表されなくなりましたが、現在も大きく難易度は変わってないため、ほぼ同じと考えていいでしょう。
今回の独自調査では、合格率は74%(93人中69人)。
不合格者は結果表を保管する可能性が低いことを踏まえ、合格率約70%の誤差の範囲内と考えます。
効率的に点数を上げる方法はありますか?
問題集とオンライン講座
英検4級では中学校2年生レベルの文法が出題されるため、問題集を使った対策は効果的です。
おすすめは「英検4級をひとつひとつわかりやすく。」です。文法項目ごとに集中して練習できるので、短期間でも得点アップが狙えます。
定価は税込1,320円です。
また、独学が難しければ、英検のオンライン講座はめちゃめちゃ効率的に学べます。
英検対策ならKimini英会話が一番おすすめ。無料体験だけでも効果を実感できます。
興味があれば、私の娘・息子のKimini英会話の英検コース体験談を参考にしてください。
オンライン講座と聞くと身構えるかと思いますが、体験談を読むと、思ったよりハードルが低いんだなって安心できますよ。
英検4級は42問正解で合格の可能性大
英検4級の合格ラインを徹底解説しました。
英検4級でギリギリ合格点は正答率55%。筆記とリスニングの点数をバランスよく取る必要はない。
独自調査によると、下記で計算したCSEの合計が622点を越えれば合格の確率が高い。
- 筆記のCSE
=筆記正解数×6.8+201 - リスニングのCSE
=リスニング正解数×11+77
結果が出るまで不安な日々ですが、正直この記事以上に細かく合格率を計算できるものはないです。
そわそわして何も手につかないくらいなら、いずれ必ず受ける3級に向けて一歩踏み出しましょう。
検討を祈ります。
英検対策できるオンライン英会話は、以下の記事を参考にしてください。すべて、娘と息子で受講した結果と独自アンケートの結果を元にまとめました。
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