英検®2級リスニングのコツ5選!失点しがちなパターンと8割取る練習法
英検®2級リスニングは第1部・第2部の合計30問。合格ラインは18問正解(6割)。
準2級と比べて語彙・話速・設問が一気に難化するため、対策は必須。
先読み・ディクテーション・シャドーイングの3点セットで、3週間で8割を狙える。

2級リスニング、速すぎる…

半月で間に合うかな…
英検®2級は、決してやさしい試験ではありません。とくにリスニングは、準2級と比べて急に難しく感じる人が多いです。
ナチュラルスピードに近い話速、長くなる設問、抽象的な話題と、つまずきポイントが3つも増えるからです。
そのため、準2級と同じ感覚で挑むと、半分も取れずに足切りの可能性があります。
実は、英検®2級リスニングは6割(18問)取れれば合格圏内。コツ5つを押さえて3週間練習すれば、8割は十分狙えます。
この記事では、最短で合格点を取るためのコツと練習メニューをまとめました。指導歴12年で見てきた生徒の実例と、英検二次試験経験者350名への独自アンケートのデータがベースです。

先読みで景色が変わる
英検2級リスニングの攻略法を動画で学びたい人は、こちらを参考にしてください。
英検®2級リスニングの出題形式と配点
英検®2級リスニングは、第1部と第2部の合計30問・約25分で構成されています。
まずは敵を知るところから。出題形式と必要な点数を押さえれば、あとはコツと練習に集中できます。
第1部:会話の応答(15問)
第1部は、2〜3往復の会話を聞き、最後の発話に対する適切な応答を4択から選ぶ問題です。
会話の例はこんな感じ。
ポイントは、会話の流れと最後の発話の意図をつかむこと。質問なのか、提案なのか、依頼なのか。それさえわかれば、選択肢は1〜2択に絞れます。
第2部:パッセージの内容理解(15問)
第2部は、100語前後のパッセージを聞き、内容に関する設問1問に答える形式です。15パッセージ×1問=15問。
パッセージのテーマは、人物紹介・歴史・科学・社会問題など多岐にわたります。準2級が「身の回りの話題」中心だったのに対し、2級は抽象的・社会的な話題が一気に増えます。
設問は必ず「Question:」で始まり、パッセージの後に流れます。設問が音声で流れるのを待ってから問題用紙を見ても、解答時間(10秒)に間に合いません。
そこで重要になるのが、第2部最大のコツである「先読み」。詳しくは次のH2で解説します。
合格に必要な点数の目安
英検®2級は2016年からCSEスコア制を採用しており、各技能のCSEスコアの合計で合否が決まります。
- リスニングのCSEスコア満点:650
- 一次試験合格ライン(合計):1520
CSEスコアは他の受検者の平均によって変動するため、「素点で何問取れば合格」と一概には言えません。
ただし、目安として素点で18問前後(6割)あれば、合格圏内に入りやすいです。
| 技能 | CSE満点 | 目安素点(合格圏) |
| リーディング | 650 | 22問/38問 |
| ライティング | 650 | 12点/16点 |
| リスニング | 650 | 18問/30問 |
ライティングで満点近く取れる人は、リスニングは半分以下でも合格できる可能性があります。逆に、ライティングが苦手な人は、リスニングで7割以上を狙う必要があります。

足を引っ張らないが目標
英検2級の時間配分は、以下の記事で詳しく解説しています。

英検®2級リスニングで点数を取るコツ5選
英検®2級リスニングで合格点を取るために、知っておくだけで即効性のあるコツが5つあります。
「とにかく聞き取る練習だけ」は遠回り。型を押さえれば、半分しか取れない人でも一気に8割まで伸ばせます。
① 設問は必ず先読みする
第2部(パッセージ問題)で絶対に外せないコツが「先読み」です。
設問と選択肢を先に読んでおけば、何を聞き取るべきかが明確になります。逆に先読みをしないと、パッセージを聞き終えてから設問を読むことになり、もう一度内容を頭の中で再生する必要が出てきます。
先読みのタイミングは、前の問題の解答時間(10秒)。解答用紙にマークしたら、即次の設問へ目を移す。
これを先読みしていれば、パッセージ中で「Mr. Brownがカナダに移った理由」だけを集中して聞けます。
② 知らない単語が出ても止まらない
英検®2級リスニングでは、知らない単語が必ず出てきます。問題は、そこで思考停止してしまうこと。
「あれ、今の単語何?」と考えた瞬間、その後に流れる重要な情報を逃します。
対策はシンプルで、わからない単語は無視して次へ進むこと。
実際、私が指導した生徒の中で「単語を全部聞き取ろう」と思っていた子は、軒並みリスニングが伸び悩みました。細部より概要。これが鉄則です。

単語は概要で逃げる
③ 第1部は「最初の発話の感情」をつかむ
第1部のコツは、会話の最初の発話で話の方向性をつかむこと。
最初の発話には、その会話の目的が必ず含まれます。
| 最初の発話のタイプ | 続く会話のパターン | 答えの傾向 |
| 質問(Where/When/Why/How など) | 情報のやり取り | 具体的な答え |
| 依頼(Could you …?) | 引き受け or 断り | Yes / Sorry, but … |
| 提案(Why don’t we …?) | 賛成 or 別案 | Sounds good. / I’d rather … |
| 感想・報告 | 共感・追加質問 | That’s great! / What happened? |
このパターンを頭に入れておくと、最後の発話への応答がほぼ予測できます。
④ 第2部はメモ取り禁止、概要をつかむ
第2部でメモを取ろうとする人がいますが、基本的にメモは取らない方がいいです。
理由は、メモを取っている間に音声が先に進んでしまうから。手を動かす一瞬で、設問の答えになる重要な情報を聞き逃すことが多々あります。
代わりに頭の中で押さえるのは、次の3点だけ。
- 誰が(主人公・主語)
- 何を(行動・出来事)
- なぜ(理由)
これだけで、設問の8割は答えられます。
数字や年代を聞かれる問題では、聞こえた瞬間に頭の中で繰り返す(「1985、1985」とリピート)。記憶に定着させてから次に進むイメージです。

メモは足を引っ張る
⑤ 解答用紙のマークは聞きながら
最後のコツは、答えが浮かんだ瞬間にマークすること。
音声が終わってからゆっくり選んでマーク、では遅いです。次の設問の先読み時間がなくなります。
理想の流れはこちら。
- 設問と選択肢を先読み(前の問題の解答時間中)
- パッセージを聞きながら、答えになりそうな選択肢を絞る
- 答えが確定した瞬間にマーク
- 解答時間の残りで次の設問の先読み
迷う問題があっても、迷い続けず、感覚で選んでマークしてください。次に進む方が、トータルでは点数が伸びます。
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準2級と比べて急に難しくなる3つの理由
「準2級は普通に取れたのに、2級リスニングは半分しか聞き取れない」
このギャップに悩む受験生は本当に多いです。指導歴12年で見てきた生徒の中でも、準2級から2級にステップアップしたタイミングで一番つまずくのがリスニングでした。
理由は3つあります。
ひとつずつ見ていきます。
語彙レベルが一気に高校卒業レベルに
英検の各級と語彙レベルの目安は次の通り。
| 級 | 語彙レベル | 想定 |
| 準2級 | 3,500語 | 高校中級 |
| 2級 | 5,000語 | 高校卒業 |
| 準1級 | 7,500語 | 大学中級 |
準2級から2級で、語彙数は約1,500語増加。さらに、リスニング音源で扱うテーマも、日常会話中心から社会・科学・歴史へと一気に抽象化します。
具体的に、2級リスニングでよく出るのはこんな単語。
- environment(環境)
- innovation(革新)
- ancient(古代の)
- regulation(規則)
- consume(消費する)
抽象的な話題に対する語彙が圧倒的に増えます。語彙対策は単語帳でガッツリ詰める一択です。

リスニングは語彙が9割
英検2級の頻出単語700は、以下の記事で詳しくまとめています。

話速が体感1.3倍
準2級と2級では、リスニング音源の話速が明らかに違います。
| 級 | 話速の目安 |
| 準2級 | 1分間 120語前後 |
| 2級 | 1分間 150〜170語 |
数字で見るとそこまで差がないように感じますが、英語学習者の体感では1.3倍くらい速く感じます。
なぜなら、語数だけでなく単語のつなぎ(リエゾン)や省略が増えるから。たとえば「going to」は「gonna」に、「want to」は「wanna」に変化します。
対策はシャドーイング。スクリプトを見ながらネイティブの発音を真似る練習で、耳が自然と速度に慣れます。

口を動かすと耳が育つ
設問パッセージが長くなる
第2部のパッセージ長も、準2級と2級でかなり違います。
| 級 | 第2部パッセージの長さ |
| 準2級 | 50〜80語 |
| 2級 | 100〜130語 |
体感では2倍。集中力も2倍必要です。
長いパッセージで気をつけたいのは、前半で聞き取れなかった情報を引きずらないこと。前半でつまずいて頭が止まると、後半まで芋づる式に聞き逃します。
「前半は捨てた、後半に集中」と切り替える勇気が必要です。設問の答えは後半にあることも多いので、最後まで諦めない。
8割取るための3週間練習メニュー
英検®2級リスニングで8割(24問)を狙うなら、3週間の練習メニューが効率的です。
「とにかく過去問を解く」だけでは伸び方が遅いので、週ごとにフォーカスを変えます。
1週目:先読みとディクテーション
最初の1週間は、土台作り。
先読みの練習
- 過去問の第2部を使い、パッセージを聞かずに設問と選択肢だけを先読み
- 「何を聞き取るべきか」を頭に整理してからパッセージを聞く
- 1日10問を目安に
ディクテーション
- 過去問の音源を1文ずつ止めて、聞こえた音をすべて書き取る
- わからない単語は適当に書いてOK(音をそのままカタカナでも可)
- 答え合わせで「聞き取れない単語」を可視化
- 1日10分でOK
ディクテーションは地味ですが、細かい音の聞き分け力が一気に上がります。とくに弱形(aやtheの曖昧な音)の聞き取りに効果絶大。
2週目:シャドーイングと過去問
土台ができたら、実戦練習へ。
シャドーイング
- スクリプトを見ながらネイティブ音源を真似て音読
- 慣れたらスクリプトなしで音だけを追いかける
- 1日10〜15分
過去問演習
- 1日1セット(30問)を時間を測って解く
- 解いたあと、間違えた問題は必ずスクリプトで確認
- 「なぜ間違えたか」を3パターンに分類:①単語不足、②先読み不足、③集中切れ
シャドーイングは口を動かすことで耳が育つ不思議な練習法。毎日続けることが最重要です。週2〜3回では効果が薄いので、5分でもいいから毎日やってください。

毎日5分が最優先
3週目:仕上げと模試
最後の1週間は、本番想定の総仕上げ。
模試演習
- 過去問を本番と同じ環境で通しで解く(一次試験全体)
- 時間配分の最終調整
- 解答用紙のマーク練習も忘れずに
弱点復習
- 1〜2週目で間違えた問題を再演習
- ディクテーションで聞き取れなかった単語を単語帳に追加
前日・当日の準備
- 前日:22時までに学習終了、リラックス
- 当日:会場到着前に簡単な英語音源(5分)でリスニング耳を起動
1週間しかない人向け短縮メニュー
「あと1週間で本番」という人は、優先順位を絞ります。
- 過去問3年分を解く(解説まで読む)
- ディクテーションは省略OK、シャドーイングは必須
- 「先読み」だけは絶対マスター
短期決戦では、新しい知識を入れるより既存の知識を本番モードに切り替える方が効果的です。
英検対策できる子どもオンライン英会話5選は、無料体験で実戦練習できるスクールを以下で比較しています。

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英検®2級リスニングのよくある質問
英検®2級リスニングについて、受験生からよく聞かれる質問にまとめて答えます。
リスニング何問で合格?
CSEスコア制のため一概には言えませんが、素点18問(6割)が一つの目安です。
ライティングが満点近いなら15問でも合格圏。逆にライティングが12点以下なら、リスニングで20問以上は欲しいところ。
3技能のバランスを意識して、得意分野で稼ぎ、苦手分野で守る作戦が王道です。
リスニングが半分しか取れません
半分しか取れない原因は、ほぼ次の3つに分類されます。
- ① 語彙不足:単語帳で2級レベルの語彙を強化
- ② 先読み不足:第2部の設問先読みを徹底
- ③ 集中切れ:本番想定の通し練習で集中力を養う
過去問を解いて「なぜ間違えたか」を仕分けると、自分の課題が見えます。
リスニング教材のおすすめは?
教材選びの優先順位は次の通り。
- 1位:英検2級の過去問(旺文社)
- 2位:英検2級の単語帳(パス単2級など)
- 3位:オンライン英会話(実戦練習用)
過去問は最新の3〜6回分を最低でも解いてください。本番の出題傾向を体に染み込ませるのが目的です。
オンライン英会話は、リスニング教材としては変則的ですが、ネイティブの音に毎日触れる効果は絶大。最短で耳を慣らしたいなら必須です。
英検2級の単語帳ランキングTOP3は、選び方とあわせて以下の記事で解説しています。

リスニングだけで足切りはある?
英検®2級には、技能別の明示的な足切りはありません。3技能の合計CSEスコアで合否が決まります。
ただし、リスニングが極端に低い(例:素点で5問以下)と、他技能で挽回するのが現実的でなくなります。最低でも10問は取れる状態で本番に臨みたいところ。
コツを押さえて英検®2級リスニングで合格点を確実に!
この記事では、英検®2級リスニングのコツと練習法について解説しました。
英検®2級リスニングは第1部・第2部の合計30問。合格ラインは18問正解(6割)。
準2級と比べて語彙・話速・設問が一気に難化するため、対策は必須。
先読み・ディクテーション・シャドーイングの3点セットで、3週間で8割を狙える。
英検®2級リスニングは、コツと練習法を間違えなければ、決して怖い試験ではありません。
「準2級と同じ感覚」を捨てて、語彙と話速にしっかり対応する。先読みを徹底し、わからない単語は無視する。この2つを守るだけで、点数は確実に伸びます。
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