英検3級ライティングの採点は甘い？15名の答案と得点を徹底分析
しげる
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英検2級のライティングは決まり文句と使える表現で簡単攻略┃要約問題対応
S BELLS BELLE
この記事のまとめ
- 2024年度から英検2級の問題形式がリニューアルされ、ライティングの問題が要約問題と意見論述問題の2問に増えた
- 要約問題・意見論述問題どちらにも、決まり文句と使える表現がある
- 意見の理由や根拠の内容を充実させることが、文字数を稼ぐことにも評価基準を満たすためにも大切である
ライティングは練習した分、点数が上がります！
ライティングには、決まり文句や使える表現があるんです。
筆記試験のCSEスコアの合計点数は1950点。ライティングはたった2問で650点。重要な上に、やった分だけ点数に繋がるんですから、力を入れたいところ。
この記事では、英検2級ライティングの要約問題と意見論述問題の書き方を徹底的に解説します。絶対に一次試験に合格したい人は必見です。
Profile
約1,500人の小・中学生を指導。英語が得意な子の共通点を知る。TOEIC895点取得。娘と息子で20社以上のオンライン英会話を有料会員として経験。
娘(現在小3)→英検3級(中3レベル)/息子(現在小1)→4級挑戦中(中2レベル)
プロフィールを読む娘(現在小3)→英検3級(中3レベル)/息子(現在小1)→4級挑戦中(中2レベル)
英検2級ライティングの概要！配点や採点基準は？
2024年英検問題形式リニューアルにより、従来あった意見論述問題に、要約問題が追加されました。
配点や採点基準に変化はあるのでしょうか？
要約問題
要約問題は、ライティングの1問目として出題されます。
150語程度の英文を読み、その内容を45～55語でまとめます。
評価基準
評価基準は以下のとおり。要約問題であることを留意して、採点基準を分かりやすく言い換えました。
| 評価基準 | 採点基準 | 配点 |
| 内容 | ちゃんと英文の要約になっているかどうか。 | 0～4点 |
| 構成 | 接続詞などの適切な表現を使って、分かりやすく示されているかどうか。 | 0～4点 |
| 語彙 | 同じ単語や表現の繰り返しにならないように、正しく使えているかどうか。 | 0～4点 |
| 文法 | 正しく使えており、バリエーションも豊富であるかどうか。 | 0～4点 |
配点は16点満点、CSEスコアでは325点に相当します。
順序立てて分かりやすく、かつ正確に英文をまとめる力が要求されます。
問題形式と出題傾向
要約問題は、以下のような指示文があります。
- 英文を読んで、その内容を英文で要約し、解答欄に記入。
- 語数の目安は、45～55語。
- 解答が英文の要約になっていないと判断された場合は、0点と採点される場合がある。
テーマは、環境問題や日常生活、技術など社会に関連することが多く出題されています。
過去には「オンライン授業について(2024年度第1回)」が問われました。
意見論述問題
意見論述問題は、準2級までのものと同じ形式で出題されます。
問いに対して、論述に使えるPOINTSが3つ用意されているので、それをヒントに記述することもできます。
評価基準
要約問題と同じ評価基準です。論述問題の意図に合わせ、採点基準を分かりやすく言い換えました。
| 評価基準 | 採点基準 | 点数 |
| 内容 | 自分の意見やその根拠・理由が明確かどうか。 | 0～4点 |
| 構成 | 伝えたい情報が分かりやすく論理的に述べられているかどうか。 | 0～4点 |
| 語彙 | 同じ単語や表現の繰り返しにならないように、正しく使えているかどうか。 | 0～4点 |
| 文法 | 正しく使えており、バリエーションも豊富であるかどうか。 | 0～4点 |
意見論述問題も配点は全部で16点。ライティング2問で32点満点になります。
意見論述問題は、自分の言葉を使うがゆえに書き方の癖が出やすいもの。繰り返しは「語彙」評価の減点につながるので、特に注意が必要です。
しげる
言い換え表現が使えると満点に近づきます
問題形式と出題傾向
問題指示文は以下のとおりです。
- TOPICについて、意見とその理由を2つ書く。
- POINTS(3つある)を参考にしてもよい。POINTS以外の観点から意見してもよい。
- 語数の目安は、80～100語。
- 解答がTOPICの内容に沿ってないものは、0点とする場合もある。
テーマは、未来への展望、教育分野、ビジネス、IT、環境問題など多岐に渡ります。
出題例を見てみると、身近な社会の変化について多く問われていることが分かります。普遍的な環境問題についても、過去3年間で問われているので抜かりなく。
- 小説原作の映画について(2024年度第1回)
- オンライン面接について(2023年度第3回)
- 置き配について(2023年度第2回)
英検2級ライティング 要約問題の決まり文句
では、要約問題がどんなものか実際に見てみましょう。
要約問題 例題
When young people travel, some like to make their schedules, while others prefer to go without any plans. There are other ways to travel, too. Some people choose to join group tours, where everything is planned for them.
Why do they choose group tours? Group tours are popular because all the arrangements, such as transportation and accommodations, are taken care of. Travelers don’t have to worry about planning, which saves time and effort. Additionally, these tours provide opportunities to meet new people, make friends, and share experiences with others. As a result, group tours make visiting popular sights more convenient and enjoyable with the help of knowledgeable guides.
However, group tours have some problems. The schedule might be strict, with little room for flexibility. This can make the trip less enjoyable for some travelers. Additionally, the pace of the tour could be too fast, preventing people from doing everything they want. As a result, some people might feel uncomfortable and not enjoy the trip as much as they had hoped.
ツアー旅行についてです。この英文を45～55語にまとめます。
それぞれの段落にどんなことが書いてあるか少し考えてみてください。要約の大きなヒントになりますよ。
決まった型に沿って答える
要約問題で使える、決まった型があります。
- 1段落目の最後の文(指示語は具体的に)
- By doing this, 2段落目(メリット)をまとめる
- However 3段落目(デメリット)をまとめる
この型に沿って、段落ごとに英文をまとめていくことが重要です。
内容があちこち飛ばず、順序良くまとめることができるので、構成で合格最低ラインを越えやすいです。
２段落目のまとめ方
2段落目は、テーマとなるもののメリットが書かれています。
今回の例では、ツアー旅行のメリットです。ポジティブな内容をまとめるのに適した文が、以下の決まり文句です。
2段落目のまとめ方
By doing this, のあとに
- ●● save(s) ～
- ●● can ～
- ●● help(s) ～ のどれか
+
- such as ●●ing ～ and ●●ing
- while ●●～ または because ●● ～
大まかなメリットに続いて、例(such as)や理由(because)を加えれば完璧です。
３段落目のまとめ方
3段落目はデメリットが書かれています。内容も想像しやすいです。
デメリットをまとめるのに適した表現はこちら。
3段落目のまとめ方
However, のあとに
- ●● have trouble with ～
- ●● could have problems
- ●● can be problem for △△ のどれか
+ - such as ●●ing ～ and ●●ing ～
- while ●● ～ または because ●● ～
troubleやproblemという単語を使って、3段落目をまとめます。そして、具体例や理由を書けばOK。
要約問題の文はパターンが決まっているため、解答も「型」へ決まり文句にあてはめれば、内容の濃い要約が書けます。
例題の模範解答はこちら。
要約問題 模範解答
Young people choose to join group tours, where everything is planned for them.
By doing this, travelers save time and effort and can have chances to meet new people.
However, group tours can have problems, such as strict schedules, which may make the trip less enjoyable for some travelers.(49語)
しげる
本文をうまく使ってください
英検2級ライティング 意見論述問題で使える表現
意見論述問題は、質問に対してあなたの意見を述べる形式です。
意見論述問題 例題
TOPIC
Some people say that working from home will become more common in the future. Do you agree with this opinion?
POINTS
- Work-life balance
- Cost
- Technology
例題は在宅ワークについてです。
POINTSは論述するヒントとして使ってもいいし、まったく使わなくてもいいです。
80～100語で説得力のある文章を作ります。
テンプレートに沿って答える
意見論述問題のテンプレートはこちらです。この順番で書けば「構成」の最低点はとれるので、必ず覚えましょう。
- I think ～. (問題文を利用して、自分の意見を言う)
- I have two reasons.
- First, 1つ目の理由+補足文1～2文
- Second, 2つ目の理由+補足文1～2文
- For these reasons, I (do not) believe it is …(①と違う表現にしないと減点)
まり
80～100語は結構しんどい
80語を越えるには論理的な文章の肉付けが必要です。
意見の「理由」と「補足文」を充実させましょう。
「理由」の考え方を身に付ける
理由は以下の表現を使うと書きやすいです。
- It is 形容詞 for 人/物 to ～.
- ●● makes 人/物 形容詞.
理由のコツは、抽象的にざっくりと書くことです。具体的に書くと、補足文が考えにくくなります。
「理由」が書きやすい方の意見で、AgreeかDisagreeのどちらにするか決めましょう。
しげる
英語で表現しやすい理由を選ぶこと
すぐに理由が思いつかない人は、お金・時間・健康・成長を軸に考えてみてください。論点が散らばらずに、一貫性のある意見を書くことができます。
「補足文」の考え方
補足文をいかに充実させるかがカギ。
補足文は以下のように考えてください。
- 具体例を書く(For example,～.)
- 追加情報を書く(In addition, ～.)
- 理由の理由を書く(because)
下記を参考にして、補足文を引き出すヒントを見つけてくださいね。
| 論点(agreeの視点) | 理由(抽象的な広い意味) | 補足文(具体的に) |
| コミュニケーション | コミュニケーションも問題なくとれるから | 電話やメール、オンライン会議などの連絡手段が充実している(具体例) |
| 健康 | ストレスが溜まりにくいから | 通勤ラッシュに巻き込まれないから(理由の理由) |
以上のテンプレートや考え方を踏まえた模範解答はこちらです。
意見論述問題 模範解答
I think that working from home will become more common in the future.
I have two reasons.
First, it helps people have more time for their families. For example, they don’t need to spend time traveling to work, so they can be at home more.
Second, technology makes working from home easy. For instance, people can use video calls and the internet to work with others.
For these reasons, I believe that more people will work from home in the future.(81語)
英検2級ライティングの注意点
英検2級のライティングを解答するうえで、注意点が3つあります。
語数に縛られすぎない
要約問題45～55語、意見論述問題80～100語という指定がありますが、あくまで目安です。
実際は、５～８語程度オーバーしても満点の人もいます。語数が少ない場合は減点こそされますが、10語程度の不足でも内容がしっかり書けていれば8割取れる場合もあります。
とはいえ、できることなら指定の単語数に収めたいところ。
語数を稼ぐためには「5W1Hを意識して使う」ことが有効です。
5W+1Hとは、「when, where, who, what, why, how」のことで、これらの情報を盛り込むと、内容の濃い文章で自然に語数が稼げます。
試験全体の時間配分を意識
英検2級の試験時間は、筆記85分、リスニング約25分の合計110分です。
| セクション | 問題数 | 試験時間 |
| リーディング | 31問 | 85分 |
| ライティング | 2問 | |
| リスニング | 30問 | 約25分 |
- 筆記85分のうち、最低30分はライティングに充てたい
- 試験開始と同時に手を付けるのもあり
ライティングは、リーディングと比べて1問あたりの配点が大きいです。優先順位が高いです。
添削は必須
ライティングの添削は、必ず1度は英語の得意な人に見てもらいましょう。
英語が得意でも英検に知見がないと、意見と理由に説得力があるかどうかの微妙なラインが分からないこともあります。
身近に添削ができる人がいない場合は、添削サービスもぜひ検討してみてください。
しげる
ライティングが得点源になると強い！
英検2級ライティングの必須対策1選
英検3級ライティングのもっとも効率のいい勉強方法は、ずばり実際に書いてフィードバックを受けることです。
むしろ、これ以外の勉強法は遠回りで本質的ではありません。なぜなら、自分で書いた文の間違いや弱点に気づくことは難しいからです。
ライティングのコツを押さえたら、必ず英語の先生や塾の先生など、英語のプロからフィードバックをもらいましょう。
この練習を繰り返すことで、語彙や文法力だけでなく、アイデアの整理や文章構成のスキルも養われます。
でも、気軽に添削が頼める人なんていないし……
という人には、オンライン英会話を使ったライティング練習が手軽でおすすめです。
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英検2級ライティングのよくある質問
英検2級のライティングについて、よくある質問をまとめました。
スペルミスはどれくらい減点されますか？
しげる
スペルミス2つで1点減点程度
スペルミスはあまり気にしなくていいです。
減点を気にしてスペルの練習を始めるなんて言語道断。あまりに効率が悪すぎます。
スペルミスが気になるなら、使い慣れた単語に言い換えてスペルミスを防げばいいのです。
分かりやすい英語を使って「伝える」のが大切ですからね。
文字数稼ぎに使える表現がありますか？
しげる
あります！
内容を充実させて加点につなげるのが1番いいのですが、文字数稼ぎに使える表現も頭に入れておきましょう。
追加と言い換えの表現、2種類を紹介します。
【必見！】文字数稼ぎに使える表現
- 【追加】all over the world(世界中で)、in Japan(日本で)
- 【追加】for the following reasons(次の理由で/最初のI think that～文の語尾につける)
- 【言い換え】FirstやSecond → The first(second) reason is that ～.
- 【言い換え】Also → Another significant point is ～.(もう1つの注目すべきポイントは)
文字数稼ぎに気を取られて、内容が薄くならないように気を付けてくださいね。
ライティングは最低何点取らないと合格できない？
しげる
最低でも半分は取ってほしい
ぶっちゃけ、リーディングとリスニングが満点なら、ライティングがダメダメでも合格できます。
しかし、ライティングは決まり文句もあり使える表現も充実しているので、練習次第で実は点が取りやすいセクションです。捨てるのはあまりにももったいない！
半分の325点と言わず、8割の520点を取ってリーディングやリスニングに余裕を作りたいところです。ぜひ前向きに練習してください。
決まり文句や使える表現で英検2級のライティングは高得点！
この記事のまとめ
- 2024年度から英検の問題形式がリニューアルされ、ライティングの問題が要約問題と意見論述問題の2問に増えた
- 要約問題・意見論述問題どちらにも、決まり文句と使える表現がある
- 意見の理由や根拠の内容を充実させることが、文字数を稼ぐことにも評価基準を満たすためにも大切である
英検2級ライティング問題で使える、決まり文句と表現を紹介しました。
問題形式がリニューアルされ、新たに英文要約問題が追加されましたが、「型」と表現を使えばバッチリです。
練習するときは、言い慣れない表現をなじむまで使ってみてください。
ライティングの表現が広がれば、いずれスピーキングにもつながり2次試験の面接の役にも立つでしょう。
できることからコツコツとやっていきましょう！
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